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暇である。

昨年、親の病気で実家に緊急帰省、
その後親は持ち直し、必要の迫られるかと思って取った介護の資格で職も得た。
(みなさん、かいご、おもしろいよ~。うちは特に通い得だよ~)

で、ほぼ一年。
慣れた結果、

暇である。

確かに体力は使う。
夜勤もある。
どきどきである。
でも、私の晩は利用者さんはみんな安眠してくれる。朝起きてどろどろのなっていた方も、すんなり着替えをしてくれる。
普段は反抗心明らかな方々も、私の朝に限ってはあ~ら不思議。
(やっぱりあのにキッズと、モラハラ毛たっぷりのストレスに弱い体育会系旦那を数十年いなした過去は無駄ではなかった)

で今の手ごたえは頼りない。

暇すぎてふっと申し込んでしまった。
「実用フランス語検定一級」

だって二級はもう大昔に取ったんだもん
だってDELFもDALFもやったし
だってあんまりにも暇だったんだから

申し込んで過去問を見る。



むんずかしい。

イデオム?
スペル?
作文、それも手書き?
四者択一じゃないの!??? 
フランスにマークシートはないの?
加えて質疑応答? 
洗練されたフランス語の発音と語彙、そして正確さぁぁぁぁぁ!!!

わしゃぁアルザス育ちだで。



今、発音矯正本片手に、小学館 ふらんど でぃくしょねー ふらんせ じゃぽね、読んでます。


一か月半で、私の骨身に染みるかしら。
期待してね。
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ロベール仏和大辞典 
小学館









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by mkbookies | 2017-09-26 15:13 | つれづれ | Comments(0)

にしむら珈琲店

先日ドイツ地方から関西に客が来た。
神戸でどこに案内するか、ドイツ人にドイツ建築~、思いつつ、神戸では外せないにしむら珈琲へ。
だって、百戦錬磨のドイツ人に対応できる、地元にしかない非全国区の手堅いカフェって、ここしか知らなかったのだから。
幸いいたく気に入っていただけた。


「にしむら珈琲」
子供の頃から、外装が高げな気品で気になっていた。
外食をしない親と育ち、コーヒー店どころか店の一つも敷居を跨がないまま神戸に就職。
ある夜、美人の友人と夜待ち合わせに使ったとき、にしむら珈琲を指定された。「ここなら安心して待ってられるから」

ああ、この店に来れる歳になったのだ。
あの時ばかりは昇るしかない年齢に感謝した。



震災の時、かの美人は言った。
「被災中やから半額になっとんねん」
がんばれにしむら!
心の中で祈った。

それより大変なところはあっちこっちにあったので、被災見舞いには行けず。
その後再建、全額復帰を聞いたときはどんなにほっとしたか。

かの「にしむら」は東京にはないと知ったのはつい最近。
さすが今の世、豆は通販で入手できる。
が、あの雰囲気は、味わえない。

中座するとコーヒーが覚めないような気遣い(独り者には身に染みる)、寒くないか、汚れないかの配慮。
それを感謝で返す顧客。

働くということを態度で教えてくれた店。

本の中にあった。

- 喫茶店の求人広告を見て応募しようと親に相談したところ、水商売がダメだと一旦は反対されたものの、応募先がにしむら珈琲店だとわかると、「あそこなら大丈夫!」と太鼓判がもらえ (P50)

水商売と軽視される時代に、服装も言葉遣いもしっかりした教育を受け、誰もがプライドを持って働いていた。
そしてそこに、親の思い出話を聞いてくる客もいる。

- 父がこの店で母にプロポーズしたんです。


お金を払ってお客様を演じるためではない。
人がまっとうに生きる時間に一役買うために、この店がある。

そしてそういう場所は、きっとにしむら珈琲だけには限らない。
こんな人生を送ることができれば。

この本は、遠い伝記や、ビジネス啓発本より価値がある。

ここまで書いて気がついたのでいっておく。

これはにしむ〇珈琲店の宣伝ではありません。
単なる一冊の、書評として書いた文章なのです。

でも神戸の宣伝とは言えるかも。
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神戸っ子の応接間
  川瀬喜代子と神戸にしむら珈琲店
日野嗣士著


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by mkbookies | 2017-09-18 10:53 | | Comments(0)

13世紀のハローワーク

遍歴学生:散権を持つ。体力がゼロになったとき、死亡せずに確実に逃走できる。よい待遇、よりよい教師を求めて移動する学校関係者。反面、まっとうな理由もなく移る者もいた。13世紀パリにおいて遍歴学生に対し、勅令が出た。「暗殺や追いはぎ、住居への押し込み強盗云々を禁止する」
なぜにわざわざそんな令が。

神殿騎士: 発端 キリスト教の守護者、スキル 十字軍


かむろ: 魅力 “威圧のぱっつん”、武力・知力 “さりとてちんぴら”

※※※

タイトル等が丸っちいフォントで書いてあるので、“さりとてちんぴら”をついつい“ちりとてちん”と読んでしまった。

どこから読んでもいい図鑑のような「中世実在職業解説本」
イラストはキャラ本のようだが、内容はマジ。史実を基に書いてある。
100種以上の職業を紹介。
最後の参考文献の羅列は、流行歌の曲に乗せて読み歌えばきっと優に10分はかかる。(フォント8くらいでB4紙に3頁ぎっしり)
これをきっかけに、ある職業の起源を掘り深めるのもよし、自分のこれからに活用するのもよし。なんにもせずにまったり読むのもいとをかし。

小心者の私にはびっくりするような値段だったが、読むところは半端じゃないくらい多いので、一年はラクに楽しめそう。
294頁、どこをとっても遊べる本。

実際にこうして働いていた人にとっては、笑いごっちゃなかろうが。

まっとうに働こうっと。

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「13世紀のハローワーク」
 グレゴリウス山田 著







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by mkbookies | 2017-09-18 09:25 | | Comments(0)

東京すみっこごはん

共同台所 すみっこごはん 
 ※ 素人がつくるので、まずい時もあります。
- くじで辺りを引いた人が、その日の料理当番です。
- 当番は、レシピノートから好きなメニューを選んで作りましょう。
- たとえできたお料理がまずくても、文句を言わないで食べましょう。
- 店の奥の椅子は永久予約席です。足りないとき以外は動かさないようにしましょう。

※※※

目次、前書きと人物評は目を通さない。
いきなりざっくり本文からはじめる。
だから読んでいなかった。
冒頭のすみっこごはんルール。
それでもすんなり読みはじめられた。

高校で、性格の悪いクラスメートに目をつけられた女子生徒。
学校で行き場がなく、ラインではスルーされ、視点は鋭いのに反論一つできやしない。
なんでこんなヤワイねん。
死にたいのはあんたやろ、なんではっきり言ったらへんねん。
傍らに立つ幼馴染男は空気を読まず、天然に女子高生を支える。

ラノベ・ソフトハーレクインかい。
思いつつ読みすすめる。

ごはん、東京、人々の交流。
はやりのグルメ・料理ものだし。
東京? 東京が何よ、関西人にとって東京は新地だわ。
交流? クラシックすぎ~。

つっこみ放題の、自己陶酔度の高い恋愛物や学園もの。
ラノベは何にも考えたくないときの逃げ口にピッタリだ。最近食欲減退気味。(職場の只飯が有料になったため) ちょっとは食欲そそるだろう。
現実逃避目的で手に取った。


が、


やられた。

不意打ちで、足元をすくわれた。


伏線上手い。いや、さもありなん、という素朴な謎かけがあちらこちらに秘められている。
けれど漫画表紙でこう来るかとは、夢にも思っていなかったよ。
読み進めにつれ、照明のぼんやりした、狭い、客がくつろぐ小料理屋がありありと浮かび上がってきた。

人は見かけで判断してはいけない。
本は表紙で読んではいけない。
いきなり文庫のラノベを侮ることなかれ。

涙腺に効く本だった。

後でネットで見てみると、作者には左脳がない発言あり。
他の本も読んでみたい。



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by mkbookies | 2017-09-04 08:16 | | Comments(0)