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アメリ新刊 Le crime du Comte Neville


年に一回夏恒例、今年もアメリ・ノトン(ノートン)の新刊が出版された。
タイトルは「Le crime du Comte Neville」 直訳:「ヌビル伯爵の犯罪」


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あらすじ:

ベルギーの旧家ヌビル伯爵家も、時代の波にのまれ、ついに城を売ることになった。
城を離れる前にガーデンパーティを計画する。近隣の住人も招いての最後のパーティ。準備の段階でおせっかいな予言者が不吉な言葉を口にした。
- パーティであなたは招待客を殺すだろう。

それを耳にした伯爵の娘が相談を持ちかける。
- わたしを殺して。

感想: 
フランス人はこぞって言う。この人の本は文章がいい。
私はそこまではわからないが、ギリシャ神話や逸話が点在しているのは理解できる。
そして内容は、またもや夢と現実が混在したようなアメリ ワールド。

あぁこのハイティーンの娘がアメリの存在意識なのかな。夜中に城を抜けだして、野宿をしようとしたりする娘。このままアメリの夢の世界に話はつながり、もしかしたらラストはまた「小説家のアメリ・ノトン」が登場して撃ち殺される?
どうなってるんだアメリの脳内。思いつつ読んでいたら、そうは問屋がおろさない。
またもや最後の4ページで急展開のどんでん返し。
読み終えて、(ちょっと不謹慎かもしれないが)、思わず大笑いして叫んでしまった。

なんだこれ~。

アメリの本はまったく、もう。
最後の最後まで気が抜けない。

こんなに明るい気分にしてくれた本は久しぶりなので、今年のアメリには5つ星あげちゃう。
日本で翻訳されればいいのに。
でも、この本だけ出されても、アメリワールドはきっと理解してはもらえないか。
わたしはこの風変わりな著者、とってもとっても大好きだ。



アメリ・ノトン 他の本についてはこちら




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by mkbookies | 2015-08-23 01:59 | 洋書 | Comments(0)

フレンチ週末

宝くじユーロミリオンズ、この夏この街で4千万ユーロ、(約55億円)がでた。
機械に決めさせて、当選発表の数日後に気がついた、という強者。
そういえば3年前、そういう小説が大ヒットした。「a Liste de mes envies」 日本語のタイトルは「私の欲しい物リスト」
詳しい内容は本の棚 たわごとに書いた。(2013年11月6日から)

この話の舞台がアラス。中世から忘れられたような町、という書き方だったが昨日はじめてテレビで見た。
写ったのは駅。
アムステルダムからパリに向う急行列車内での発砲事件。
(車両内の乗客が銃を発砲、ナイフも所持。米国軍人が取り押さえた。直接的にはふたりが怪我をし、間接的にはもうひとり負傷。米国軍人は休暇で欧州を訪れていたとのこと)
近代的な駅だなぁとか、ああここからヒロインは南仏に行ったのね、とか、思いにひたっている場合ではない。

近代的な駅といえばストラスブール。
昔の石造りを丸ごとドームで囲み、景観を台無しにした代物。写真はグーグルで画像検索するとこう
もう十年も前になることか、ここでドイツ在と、ストラスブール在の友人たちと落ち合って、ブクブク交換(本の交換)をしたことがある。
異国では日本の本は貴重。そして重い。
駅の隅っこで各自大きなカバンを開けようとすると、迷彩色の服を着てでっかい銃を持った軍人のにーちゃんがひとり、ふたりと無言で寄ってきた。警察犬のシェパードまでやってきた。
- これ、私たちに?
- 危ないと思われたのかな。
- どうする。
- ここでやめたら不審者だよ。
- どうしよう。
こっちはこそこそ日本語で話しながら、何言もないかのように荷解きをつづける。
わざと中が丸見えになるように、大きな動作で。
中に子供のおもちゃのピストルなんかが混じっていないことを心に願いつつ。

結局無事に本の引き渡しは終了した。
にーちゃんたちも立ち去り、緊張の糸はほろりとほどけたことがあった。

そして昨日、社内発砲事件。
フランス情報機関である対外治安総局の元幹部がジャーナリストに発言した。
- 飛行機の警備は可能だが、列車まではできない。
確かに今そこまでできるのはユーロスターくらいだろう。
フランスは今バカンス帰りの人で週末は空港も道路もごった返し。
大混雑で空港すらおざなりのセキュリティチェック。
おまけにTGVが南仏で自然発火。
もうここまでくれば、皆様元気で無事に移動できるようにと、祈るばかりだ。

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by mkbookies | 2015-08-22 15:45 | 時事 | Comments(0)

エマ・トンプソン

エマ・トンプソン&いい男マッチング映画を続けて観た。

The Love Punch と新しい人生のはじめかた。(Last Chance for Love)
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でっかいほうが別れた夫とのはちゃめちゃコメディ、小さい方はしみじみ熟年男女の出会い。

コメディは派手に笑いを目指し、しみじみはじっくり人間味を語る。
どちらもストーリーは簡単。

コメディのほうはまず英国からはじまる。
夫の勤め先が買収された。会社はなんの通達もなしに閉鎖。次の給与の保証はない。こっちは生活がかかっているのだと買収元に乗り込むことに。目的地はパリにある。エマ・トンプソン演じる元妻はフランス語喋れるだろう、と半ば無理やり同行させられる。さてさて従業員への給与を、なんとかひねりだすことはできるだろうか。
パリから南仏まで風光明媚な映像がいっぱい。
奇想天外な展開もいっぱい。

一方、「新しい人生のはじめかた」しみじみ版はアメリカから話がはじまった。
アメリカのミュージシャン、ダスティン・ホフマンは娘の結婚式に参加するためにロンドンへと飛び立った。
なんとなく人とうまくやっていけないこのお父ちゃん、華がなくノリも悪い。タイミングも読めないからか、実の娘からも敬遠されている。
バージンロードの同行も断られ、しょぼくれている時、ロンドン在の一人ランチ女性、エマ・トンプソンの姿が目に入った。

会話が弾み、楽しい時間が流れていく。しかしお互い知らない者同士。距離を取りつつ折り合いをつける。徐々に親しくなれるか否か。

ストーリーは単純明快。見知らぬ物同士のロンドン数日間、という感じ。
話にメリハリをつけてくれるのはエマ・トンプソンの母。寡婦として一日家で過ごす母は、隣家の男を窓から観察しては逐一娘に報告してくる。
あれはきっと現代版切り裂きジャックよ。

登場人物は皆どこにでもいる普通に人たち。朴訥として地味なだけに、心情がゆっくりと伝わってくる。
温かい気分に包まれて、いつまでも見ていたいような映画だった。

どちらもエマ・トンプソン&いいオトコの映画だが雰囲気は両極端。そう思って監督をチェックしてみたら、両方共ジョエル・ホプキンスだった。
え? 同じ監督?
ここまで違う映画を作るか。
ちなみに「新しい人生のはじめかた」は2008年、Love Punch は2013年の映画。
次はどんな映画を見せてくれのだろう。




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by mkbookies | 2015-08-19 06:05 | DVD 映画 | Comments(0)

absolutely anything

映画を見てきた。
「absolutely anything」






イギリスの、多分ロンドンにて、犬と暮らす独身男。ひょんなことから“望みをすべて叶える力”を手に入れた。
勤め先の学校の、上司よ優しくなれ、クラスよ模範クラスになれ、同僚の想いを叶えてやれ。
同じアパートの女性も自分のものになればいいのに。
次から次へと希望はでるが、言葉を得た飼い犬の本心を知ったりと、予期せぬ出来事が連発する。
その上馬鹿とチカラは使いよう、と悪用する男も出てくる始末で。


筋書きは単純。くっだらなぁい。ティーンの映画にもなりそう。でも出演者の年齢層がちょいと高いなぁ、思っていたら大どんでん返し。
この展開は不意をつかれた。ティーンには、ミニオンズで充分だ。
なにはともあれ、いくつになっても出会いは必要。欲も希望も捨ててはいけない。
それに、映画は、気分転換の一手なのだ。主要人物の平均年齢が30前後。人生これからが勝負のお年。楽しく笑って過ごさなくっちゃ。おちゃらけ感がいっぱいで、犬もわんさか出てきていた。(これは結構ポイントが高い。途中ダレてもけっして犬からは目が離せない)。
そしてラストの突然の変化球。完全に死角を突かれたよ。
おまけに映画館を出てからも、尽きることのないネタがある。

「望みがいくつでも叶うなら、いったい自分は何を願おう」

わたしなら、キッズには各自の望みの仕事につかせて、望みの人生が送れるようにさせる(※)。
(※ どれもお天道さまに顔向けのできる道であること)
親族一同は宝くじで各自億万長者にさせて、あとは勝手にやっとくれ。
それから戦争がなくなることと、大気洗浄、水浄化。それから、それから。
自分自身には雑巾猫二匹と、気ままな暮らし。こんな風に好きなことを書き散らかしてやっていければ万々歳だ。

映画を見終わって数時間。今も楽しい気分が続いている。

※※※※※※※※

あとからネットで調べて知ったけれどワンコの声はロビン・ウィリアムズだったのね。






(このワンコの声)

言われてみればエンドロールで収録風景を撮影されていたワンコの声優さん、どうみてもロビン・ウィリアムズだった。
(リンク:プレミア

製作者や協賛のリストと並行して、観客を惹きつけるようには作ってあったが、それでも軽く見流してしまった。
もっとちゃんと観ておけばよかった~。



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by mkbookies | 2015-08-13 07:26 | DVD 映画 | Comments(0)

山ごもり

一週間、山にこもっていた。
というか、付き合いで「キッズの従姉ファミリーつながり」でアルプスの山中にて、数家族と山小屋生活を送っていた。

アルプスの辺境にあるほぼ廃村だったような町にある家は、グルノーブルから続く山道で落石があったとかで、「今年はトラックも来ないわねぇ」という静かぶり。
ネットもなければTVもない。
電気と水はあり。
山と峠と尾根、氷河は山ほどあった。
昔の郵便局を改装して、十数家族と共同生活。
うちはキッズの伯母(わたしの義妹)と同居、で6人部屋を使用、のはずがキッズは到着一時間後には早々「子供部屋」へ移住し、あっという間に共同生活にハマり込んでいった。

2才から75才まで総勢50名前後での大人も子どもも朝7時頃ばらばらと起きだし、8時頃までには「今日はどの山を登ろう」と相談がはじまる。
話とタイミングが合えば、数人でレッツラゴウ。
なにもしないという選択肢もあり。
ただ、最低限のルールはあり、清掃、食卓のセット。皿洗いは当番が組まれていた。
リピーターが多いにしても、やけにチームワークがいいと思っていたら、仕切るスタッフのほとんどが教員だった。
夜中に騒ぐティーンたちを押さえ鎮める“中学校校長”までいる始末。
この校長アラフィフのマダムだが、勤め先は荒れた学校。ティーン10名なんて屁の河童だったようだ。

冬はスキーヤーで賑わう傾斜の激しい山を徒歩やケーブルカーで降りたり昇ったりする日々。帰ってきてもまだ夢のよう。
落ち着いたらもう少し、人に伝わるように書くかも知れない。

本も読んだ。
図書館の本を延長できなかったからという小心な理由で「笑う警官」マルティン・ベックシリーズの5作目と3作目。
同じ本、まだ読んでるの、とフレンチスピーカーに言われながらのスローリーディング。
だって、外にも行きかったし。
この感想も、落ち着いたら書くかもしれない。

まずは帰ってきました連絡まで。



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by mkbookies | 2015-08-10 01:22 | つれづれ | Comments(0)

シングルマン返却 そして

シングルマンのDVDを図書館に返却。

しかし、コリン・ファースが駐車場で、半窓の車に手を差し入れる場面が再度見たくなった。
中に待たされワンコ。
これをコリン・ファースが猫っかわいがりする場面。


探したらYoutubeであった。




(ただしセリフは吹き替え。スペイン語?)

美人よりフォックステリアを見る男。

いい男はどうして犬とくっつくのか。




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by mkbookies | 2015-08-01 20:41 | DVD 映画 | Comments(0)

シングルマン

シングルマンを見た。

予備知識:
- 男色系
- コリン・ファース主演
- 出演受けの理由が「出演を断ろうとしたら、アパートに冷蔵庫の修理人が来て機を逸してしまった」から。

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感想:
最後の日を丁寧に追っていく、きれいな映画。
モード・デザイナーが監督のおかげか、お耽美、お耽美。
ラテン系のエキゾチックな男に、お坊っちゃまなオトコノコ。

いい男はどうして男とくっくのだろう。
繊細な映画が好きな人にはいいかもしれない。

今度はヴィス・アンダーソン系の、けったいな映画が見てみたい。



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by mkbookies | 2015-08-01 02:50 | DVD 映画 | Comments(0)