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JO SOARES著

エレイン ヴィエッツの崖っぷち転職記、第四弾を読んでいる。
話はわかりやすいし、一章一章に読みどころがあってテンポも悪くないのだけれど、。先がどうなるのだろう、という切迫感がないので、のんびりのんびり読みすすめる。
ブライダルショップに来る金持ちの母と結婚間近の娘。
売れ残りの、発色も手触りも悪いどうしようもないドレスを、新婦が着るとあ~ら不思議。いきなりハプスブルグ朝のお姫様に早変わり。
金持ちの母はそれが気に障る。
結婚式は私が仕切って、私が主役なのよ。
そう口に出して言わないのは、言わずもがなの知れた真実、と母が疑わないせいだろう。
後は読まなくともわかる。この母が被害者となろうことを。

コージーをのんびり読んでいるところなのに、出先でこの本が目に入った。
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第二次世界大戦前のブラジル、リオ・デ・ジャナイロで、連続殺人事件が起こっていた。(フィクションです)
どの被害者も、たっぷりとした体重を備えた女性たちで、お菓子を食べているところを襲われている。

なんじゃいこの表紙は。
奥付を見ると一年移譲前にポケット版で発行。
新刊ではない。
ここで逃すと、次はいつ出会えるかわからない。
外国人の名前と横文字の題名は、一度では覚えられない。書くものも携帯もないのでメモがとれない。
読みたい本がほかにもあるし、図書館の本も手付かずだから、本の購入はしばらく控えるぞと、ついさっき決めたばかりだったのに。

でも、この表紙を見ていると、間食防止になりそうだ?

葛藤するだけ時間の無駄なので掴んでレジに直行。
7.90ユーロの本が、レジを通すと8.50と表示される。
レジの係が新人さんで、初めての値段違いに目を白黒させながら、上目遣いにこちらを見る。
- これでいい?

新刊を表示価格以上で勧められちゃったよ。

- あのぉ。安くなってるならそれでもいいんだけど。高いなら理由のひとつくらい説明してもらいたいなぁ。

結局、古手のレジ担当者を呼んで、打ち直しをして頂きました。
この国は毎日が新鮮な驚きで満ちている。。

というわけで、次はこれを読む予定。

原書の表紙はこう。
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間食グセが抜けますように。


ジョ・ソアレス(著AS ESGANADAS
フランスでの題名は Les yeux plus grands que les ventre (直訳すると腹よりでっかい眼)




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by mkbookies | 2014-09-28 05:28 | 洋書 | Comments(0)

ヘレンの崖っぷち転職記: おかけになった犯行は (エレイン・ヴィエッツ)

ヘレンの崖っぷち転職記第三弾 「おかけになった犯行は」 (エレイン ヴィエッツ)
高級ブティック、本屋と来て次の転職先は電話セールス。
常時コンピュータの画面に向かって、コンピュータがかける先にバカ高い浄化槽クリーナーを売りつける。
当然鼻先で切られたり、なんで起こすのと怒られたり。
セールスのチーフは一席ぶつ。高くみえても、長い目で見れば安くつく。こんなに安い買い物はない。
説得力満々のチーフの言葉に乗せられて、ヘレンもついつい売ってしまう。
別にこんなにいらないのに。
コンピュータはアメリカ中に電話をかける。
これもなにも生活のため、迷いを持ちつつ売り込むが、受話器の向こうから人が締められ絶命する物音を聞くとは、夢にも思っていなかった。

結局死体なき狂言と警察に片付けられるのだが、ヘレンには物音が耳をついてはなれない。
個人で調査を始めるうちに深みにハマり、政治家、金持ちの夜のパーティにバーテンダーとして潜入することになる。
難しいカクテルを作る必要もないバーテンダー。どうしてこんなに給与がいいの?
うまい話には裏があり。

※※

本格的な事件に巻き込まれる展開。
おまけにアパートに入ってきた定年カップルも曲者で、ふたつの騒動が並行して進んでいく。
42才熟女のヘレンが公共の場でトップレスになる過程が説得力満々。
捜索や侵入時に邪魔が入らないあたりがコージーだし、ラストはとっても色ボケだけれど、それでもロマンチックミステリくらいには置きたいくらいの本だった。
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Elaine VIETS Dying to Call you



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by mkbookies | 2014-09-22 04:15 | 洋書 | Comments(0)

特許と著作権は違うにしろ


サンリオがフランスの企業であったならば、ハローキティを生み出した社員デザイナーは今頃ビル・ゲイツと並んでForbesで取り上げられる、世界有数の億万長者となっていたであろう。(日経BP知財Awareness 永澤亜季子)

社員の特許は会社のもの?
という記事を見かけて思い出したのが上記の記事。(ちなみにリンク先のアドレスは次の通り)
http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/etc/20110822_nagasawa.html

会社が充分に報酬を与えていたら頭脳流出は避けられる。
それを期待しての「社員は会社の持ち物特許説」なのだろうけれど、
そんなこと言っていたら頭脳、海外に流れちゃうよ。

研究費、開発費、環境もあっての新開発なのだろうけれど、
頭脳流出の歯止めを会社の報酬に任せるのは、ちょいと読みが甘すぎるのではないでしょうか。

元ネタは弁護士ドットコム
社員が発明した「特許」は無条件に会社のもの?朝日と日経「報道のズレ」をどうみるか より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140919-00002057-bengocom-soci
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by mkbookies | 2014-09-20 04:47 | つれづれ | Comments(0)

献血のあと

献血をしたあと、紙皿+パン(フランスパン4分の1)+飲み物飲み放題(フルーツジュース、ミネラルウォーター、コーラ等)が出る、というのは常識だと思っていた。
ちなみに紙皿の上にはパテ、生ハム、フルーツコンポート、チーズ、源氏パイ、チョコ入りシリアルバーがセット。

日本ではそこまで出ないことを今日はじめて知った。
でもまあ、この国だからそこまでやるのだろうか。

よく考えたら、地方、施設ごとにも違いがあろう。
ヨーロッパ、献血地方食べあるき、というのも面白いかもしれない。
フランス語圏では、と「献血 軽食(Don de sang Collation)」で画像検索をしてみた。
でてくるでてくる、パーティかいと言えるほどの楽しそうな写真。

お皿にフランスパン、はどうも序の口らしい。
献血グルメ旅行、は結構やりがいがありそうだ。

ただそのためには、

- 健康であること
- 朝ごはんを食べてきたこと
- 以前の献血から3ヶ月は間が空いていること
- 薬を飲まないこと
- 事故にあったり輸血をしたりしないこと
- パートナーを頻繁に変えないこと
- ここ数ヶ月刺青をしたり、ピアスを開けたりしていないこと
- 偏見を持って言うところの辺境の地に旅しないこと
- 歯医者に行っていないこと
- 家族に病人がいないこと
- ここ二週間、38度以上の熱を出していないこと
- 血圧が標準であること
- 体重が50キロ以上あること

等々数限りない条件をクリアする必要がある。
絶対引っかからないのは、最後の項目しかないわ。



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by mkbookies | 2014-09-11 05:34 | Comments(0)

見ていてドキドキする本

祖母が日本画を描く人で、夏休みに母の実家に帰ると大きな卓の上に色粉や絵皿が並んでいた。
「あんたら帰ってくるからやること全部済ましてんて。お弟子さんも休んでもろて」庭で土遊びをしていると、家から伯父や伯母たちの話し声が聞こえた。
「触ったらあかんねんで」祖母と同居していた従兄に、訓戒を垂れられたこともある。
子や孫軍の帰省は、祖母にとって「夏休み」ではなかったのだと、この歳になって初めて気がついた。

なにはともあれ、色粉や絵皿を見た時のドキドキは、今も覚えている。

数年前、マリ=テレーズ・サン=オーバンの収集の本を書店で見た時、祖母の仕事場の座敷が思い出された。

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(Marie-Thérèse Saint-Aubin POISSON で画像検索すれば詳細が見られます)

墨絵のような、陰影をとらえた刺繍。

でも、刺繍しないしな。
魚だし。
ぐずぐずするうちに次々と続刊が出た。

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等々。
でんでん虫、蝶、蜘蛛、建物、灯台と多種多様のモチーフを見ていると、子供は立入禁止だった、祖父の丹精した庭が思い出される。
外で猫を多頭飼いしていた家で、子供はダメでも猫は好き放題に出入りしていた。
ミンミンゼミにツクツクボウシ、夏は赤とんぼが飛んでいた。
時々廊下に大きな蜘蛛。

こういう刺繍で掛け軸を作ってあの床の間にかけたら、祖母は一体なんというだろう。
孫の前ではフツウのおばーちゃんで、何年たっても第一声が「ああ大きなったね」だった。
明治の人で、絵ばっかり描いていて東京の美大にまで行ってしまったと聞いた。
祖母は孫の前で絵を書くことはなかったが、祖父がなにかの表紙に毛筆でメジロを描いたことがあった。
欲しい、と思ったけれど普段怖い祖父だったので、どうしても言い出せなかった。
- おじいさんも絵ぇ上手やってんで。
 おばあさんと絵の学校で会いはってんて。
母が後で言っていた。

異国の本屋で横文字の本を開きながら、そんなことが次々とよみがえる。

そんなん、ぐずぐず考えてるより、ちゃっちゃと自分で作らんかいな。
伯母たちの声まで聞こえてきそう。




リンク:
マリ=テレーズ・サン=オーバンのブログ


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by mkbookies | 2014-09-10 18:38 | | Comments(0)

本屋の張り紙:フランス大統領暴露本

大統領暴露本。
初版売り切れ。再販中。
初版本の値は5ユーロ(フツウの古本の値段)から100ユーロ以上にあがってきているらしい。
なにはともあれ店頭にはない。

代わりに次のような張り紙が、書店に貼ってあるそうだ。(元ネタはここBFMTV TVニュースチャンネル

- 本屋はヴァレリィの汚れ物を扱う洗濯機ではありません。

- 当店は書店です。在庫一万一千冊。トリアヴラとオランドのゴミは業務対象外です。ご理解のほど「とりあえずありがとう」ございます。(かぎカッコ内は暴露本の題)

- 申し訳ございません。トリアヴラとオランドの本は売り切れです。、バルザック、ヂュマ、モーパッサンはあります。

遠くの通販より近くの本屋、
本屋はやっぱりあって欲しい。

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by mkbookies | 2014-09-07 14:22 | | Comments(0)

初版20万部、一瞬にして売り切れた本

[パリ3日ロイター]-オランド仏大統領の元パートナー、バレリー・トリルベレールさん(49)が大統領との関係をつづった暴露本が今週出版されるが、トリルベレールさんはこの本の中で、破局から数カ月後に...


木曜日の午後、本屋に行くと、カウンターで問い合わせをしている人がいた。
-  ヴァレリィ・トリアヴラの本あります?
店員 -今日何が起こっているか、だんだんわかってきたんだけれど。
   在庫はなし。街の本屋はどこにもなくて、出版社では再販未定。
   注文します?

出版日完売なのか、こんな地方にまで回ってくるほど印刷されなかったのか。
それでもさすがおしゃべりの国フランス。大家族の一人がもう読んだとか、話が伝言のように伝わってくる。

どっちもどっち。
別れた相手の危ない写真をタブロイドにばらまくところが、元女がジャーナリストだったおかげで円にして1億3千600万の手付金が動き、出版とあいなった。
もともとこの人、未婚だけれど国から配偶者給与がでていた女性。
税金に頼らず自力で稼ぎ、マダガスカルに飛ぶだけマシか。

- 恋はいっぱいしたから恋愛小説なんて読めないわ。
言っていた友人がいた。
そういう人にとっては、同性結婚を合法化し、店を軒並み閉店に追い込んでいる男の私生活など、箸にも棒にもかからないだろう。

新米警官の誤射、両親がヨガ教室に行っている間に起こった兄弟間の傷害致死(犯人ゲームマニア15才)、
最近この辺境でたてつづけに全国ニュースが続いた。
話題が逸れただけ、この出版は意義があったとしておこう。 



そういえば今年の頭にこの町で、男子高校生を追って
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by mkbookies | 2014-09-06 13:57 | アルザス | Comments(0)