<   2014年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ペトロニーユ


本屋のサイトをうろうろしていると、近刊情報に

b0321934_14421656.png
















アメリ・ノットン著「ペトロニーユ」、強引訳で「岩美さん」

8月20日出版予定。

出版社のサイトに原文が公開されている。
硬質な雰囲気を持った、上質な文章でつづられるのは、アメリの、パリでの物語?
このまま教科書にしたいほど知的な文章。
さて内容は?
半分自伝で半分異世界?
これは読んでのお楽しみ。

うっふふ。

[PR]
by mkbookies | 2014-07-25 14:57 | 洋書 | Comments(0)

「死ぬまでお買い物」エレイン・ヴィエッツ

Shop till Your Drop Elaine Viets

西海岸の高級ブティック、客を入店させるかさせないか、すべては店のチーフにかかっていた。
主人公は新入り店員。
冴えたビジネスウーマンだったが元夫から逃げるために、身分証明書を使わない生活を強いられている。
銀行口座を持てないため金銭はすべて現金取引。雇用主は社会保障を出さないこと。私生活では電話も引けない。
なにはともあれ勤め先はゴージャスだ。
ファッショナブルなチーフは客をあしらい、華々しい売上を上げていく。
見せに来る客達は整形美人で、私生活の愚痴をこぼしにくる。
- 彼氏が若い女と結婚するの。
- 女、殺しちゃえばいいじゃない。
そんな会話がささやかれる。

けちな給与で豪勢な暮らしを満喫するチーフ。別収入がある模様。
ドラッグ? カード? それともゆすり?
そしてチーフも消されてしまった。

b0321934_09445814.png








ジル・チャーチル著の、主婦探偵に似た空気をもった本。
[PR]
by mkbookies | 2014-07-22 10:19 | 洋書 | Comments(0)

グライダー教室

外国語で生きているだけあって、毎日がなにかとぶっつけ本番なところがある。
夏休みの課外活動、
「Vol à voileがやりたい」と言い出した14才(娘)。
市とおけいこアソシエーションの提携で、一週間、一日あたり2時間程度の課外活動が参加できる。
テニスとか、サッカーとか。チェスとか山登りだとか。

Vol à voile?

課外活動は小学生から中学生がメイン。高校生となるとダンス、バスケット、チェスと種目が激減する。

Vol à voile?

14~18才まで。
ドイツでキャンプ。食事付き。唯一泊まりがけの課外活動。
定員14名。

Vol à voile?

Volって、飛行機のこと? 飛ぶの?
よくわからない。
市の主催だからとんでもないものは入っていなかろう。思いつつ
「空きがあったらね」と生返事をしておいた。
数日後、申し込み会場へ行く。
空いてたよ。
ここで逃したら次のチャンスがいつあるか。
申し込んだら、申込用紙にグライダーの写真が載っていた。

え?
グライダー操縦教室?

そして娘はキャンプに出かけた。


前日に叔父からグライダー、ハングライダーの怖さを吹きこまれたようで、怖気づいたものの、
- あんた、運がいいから山で遭難してもお猿に助けられて、一緒に食い延びてそのうち救出されて新聞に載れるよ。
と吹き込んでみたら、どうも腹をくくった様子。
家にいてごろごろ夏休みよりもドイツでキャンプを選んだようで、当日は意気揚々と出かけていった。

こっちはドキドキだよ。




そして娘は帰ってきた (8/9追加)
[PR]
by mkbookies | 2014-07-19 14:46 | アルザス | Comments(0)

ツール・ド・フランス

直訳すると“フランス一周” しかし 一周しないツール・ド・フランス、今年はイギリス発。
近々近所を通過するけれど、今年はどうしようかなぁ。
見どころは選手が来る前のキャラバン、神戸まつりのような宣伝カーのパレード、スポンサーの宣伝グッズ配り。喧騒、お祭り騒ぎ。
もうひとつの楽しみは通過後の片付け。スタッフが柵を外し、路上のラインを消し、飾り付けの撤去していく。この手際のよさは見ごたえあり。フランスとは思えない。

自転車?

これは早すぎて早すぎて。一瞬の出来事。何がなんだか分からない。



[PR]
by mkbookies | 2014-07-10 07:59 | アルザス | Comments(0)

フィリップ ドレルム YA本(中学生辺りを対象とした本)


はまると同じ著者を読みたくなる性質で、図書館で何冊か借りてきた。
ビールをゆっくり再読しながら、まずは児童書にあったElle s'appelait Marine、(直訳:彼女の名前はマリン)1998年著と Ce Voyage (この旅)2005年著から手を付ける。
前者は友達の少ない12才の男の子。春先の転校してきた女の子が、実は近所の邸宅に越してきた子だった。協調性がなく、クラスでもうく存在だが、学校以外に忙しいことがあったのだ。家の事情だとか、-画家のお父さんとその彼女との3人暮らし-、町興しの原発反対運動だとか。主人公のお父さんは原発賛成繁栄万歳派の父。あそこの子とはあんまり付き合わないほうがいいわよ。親からやんわりと反対される。けれどゲリラ的な反対運動、見に行かずにはいられない。だって彼女が関わっているのだから。

「旅」は中学生の男の子。ガールフレンドもいて、幼なじみの友だちもいる。同性の男の子。けれど、ガールフレンドの話を打ち明けた途端、幼なじみの態度が変になった。あいつも彼女が好きだったのか。それと前後して転校生がやってきた。転入理由に教師は口を濁す。そしてどの教師も、この男子生徒からあからさまに目をそらしている。

「ビール」や「スピッツウェッグ」とは違って、文体はいたって普通。読みやすさとわかりやすさを基本としている。どこから読んでも正しいYA、ジュブナイル。作者の親は教員で、本人も先生。おまけに演劇やサッカーなども指導し、現場を体験しているためか、生徒に妄想は抱かない。「マリン」はしごく正当な青春物語、そして「旅」はごく些細な脇道から、取り返しもつかない結果へと向かっていった。(詳しくは下のMoreへ。ネタバレあり)


なにはともあれ、生徒の振りをした児童書ではなく、自分の気持ち、焦れた感情を書いているのかも、と思わせてくれる。

しかしまぁこの作者、教職は五十代後半で退職したけれど、それまでの約二十年間、二足のわらじを履きながら約四十冊を出版。長編あり。短編あり。どうやったらそこまで精力的に仕事ができるのだろう。
こういう人からすると、時間がないっていうのは、ただの言い訳にすぎないのだろうなぁ。


More ネタバレありです
[PR]
by mkbookies | 2014-07-08 04:32 | 洋書 | Comments(0)

フィリップ ドレルム

ちょっとふ抜け気味なので軽くフィリップ・ドレルム。
邦題が
ビールの最初の一口―とその他のささやかな楽しみ」と、原題「ムッシュー スピッツウェグ」。

事の始まりは
「バジル氏の優雅な生活」 今から二~三十年も前の少女漫画。坂田靖子著。
何故か突然
読みたくなり本屋に出向いた。
フランスの片田舎の本屋に日本の漫画などあるよしもない。
そんなことは百も承知。
ただ本屋に出かける理由づけにすぎない。
目新しい物を探して、ふらふらするうちにふと目に入ったのが
「ムッシュー スピッツウェグ

ジャケ、一目惚れ。

98年、2001年、2009年に出版されたスピッツウェッグ氏三作を一冊にしたポケット本。

パリに住まなければいけない、ではじまり、独身男の見るパリが淡々とつづられている。
冴えない主人公ではあるにしろ、その目に映る情景からは匂いや色まで伝わってくる。

口調が詩的。
こういうのを書く人って、どういう人なのだろう。気になり
図書館で「ビール」を借りてきた。
こちらは自転車とチャーリー(チャリ)の違い、日曜日のケーキ詰め合わせ、浜辺で読書、お気に入りのものを集めて語る、という趣向。
こういう風に廻りが見えると、どこに住んでも芸術が書けそう。
ちょっとこじゃれた単語とリズムのいい長めの一文一文が、小沼丹の随筆を思わせる。
バジル氏のような優雅な暮らしも不意打ちもないけれど、どこか力の抜けた空気が充満していて、のんびり読むには最適。
買おうかと思ったけれど、まだポケット版が出ていない模様。
図書館の本は簡素で上質紙なクリーム色の現代フレンチ装丁の本。
それはそれでいい本なのだけれど。

ビールの最初の一口―とその他のささやかな楽しみ。
 - 古本屋で出会う状態良好なフィリップ・
ドレルム
そんな一章を付け加えたくなる本。
著者にとっては迷惑か。

Philippe DELERM著 Monsieur Spitzweg、LA PREMIERE GORGEE DE BIERE ET AUTRES PLAISIRS MINUSCULES
[PR]
by mkbookies | 2014-07-05 05:16 | 洋書 | Comments(0)