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今気になっている本 そして

ハッピーエンド好きなので、はじめからバットエンドな本は敬遠している。
1900年台の本で、日本でももう定番に入っていて、何を今更と言われるシリーズ。
シリーズ。
この言葉に弱い。
そして、なんだかやっぱり、面白そう。

図書館で借りてこようかな。順序を問わなければフランス語であるはず。
どれでもいいから一冊早く入手しないと。
本屋、スーパーで衝動買いをする前に。
ネット本屋でぽちっとクリックする前に。


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レモニー・スニケット「世にも不幸なできごと」

※※※

思っていたら居間に本が落ちていた。
12才が最近ハマっている本。
ハリポからDeath Note、フェアリーテイルとマンガ路線に突き進んでいたところに割り込んだ、小学校の時の同じクラスの子から借りてきたブツだ。
「英国情報局秘密組織チェラブ」
イギリスの児童書、というよりヤンギアダルト。
子供が遊んでいたボールが、中学生くらいの女の子たちの足元に転がってきた。
返してやるよ、
女の子はボールをあさっての方向に思いっきり蹴っ飛ばす。
予定外だったのはサンダル(ミュール?)までボールと一緒に飛んでいったこと、

これからどうなるんだ、と思っていたら横でゲームをやっていたらうちの12才が口を挟んできた。
「それ、4thだから、おかんわかんないよ」
 4年生? 中学一、二年レベル?
 私には難しすぎるってか。それとも中学生限定の本?
「4th、4巻目。図書館でいっぱい借りてきたんだ。一巻目、返しちゃったかなぁ」
え、そりゃないよ~。
12才が部屋を探す。
あった。
日頃の行いだね。

一巻目、次から次へと災難を起こし、そして災難が起こる中学生。
障害沙汰、親の呼び出し、最悪の義理父、被害者の兄貴からの呼び出し、退学、ソーシャルワーカー、親の急死、妹との別離、施設、警察沙汰、そして。

ロバート・マカモア著

日本語版リンク)


今読んでいます 現在二巻目
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by mkbookies | 2014-04-27 15:19 | 洋書 | Comments(0)

Anne SINCLAIRE著 21 rue La Boétie

どこで買ったかまでは覚えている。
「祖父母は4人ともフランス人なのか」
そう問いかけられたエピソードが裏表紙に記されていた。
それを目にして、どうして買おうと思ったのだろう。

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Anne SINCLAIRE著 21 rue La Boétie

NY在のフランス人、パリに舞い戻る。
帰国間もないある雨の日、警官からの身分証明書提示を求められた。
ここまではよくある話。

あいにく携帯していた証明書にはあたらしい住所の記載がなかった。
住所不定で後日役所に出頭する羽目になる。
役所は外国人で大混雑。
年老いた女性が怒鳴られている。「グアドループから来たの、グアドループじゃないの!?」役所の人も喧嘩腰。
やっと主人公の番になり、身分証明書を提出。係員が一言、
- 外国で生まれたんだな、両親の出生証明書を出せ。
両親は戦後アメリカで出会ってそういう書類は簡単に出てこない。
なにより、フランスという名の公的機関で発行された身分証明書、なにを疑うところがあるのか、論をとく主人公に係員は輪をかける。
- 祖父母は4人ともフランス人なのか。

- そういう質問、最後にうちが受けたのは、ピティヴィエで列車に乗る前のことだたわ。

- 列車? 何わけのわからないことを言ってるんだっ

若い係員にフランス史の講義をする気もなく、主人公はその日は引き下がったが、祖父母たちの思い出がよみがえりはじめた。
祖父母たちが生き抜けたのは奇跡だった。
収容所生活ですっかり体を壊していた祖父。赤十字の救急車と、偽の身分証明書で救出されていなかったら、ポーランドへの列車に乗せられ、そのまま使えないものとして処分されていただろう。父はそのころ前線に出ていた。
父母が健在な頃は、昔の話なんてうざったかった。けれど語ってくれる人はもういない。皆が過ごした日々を確認したく、過去の足跡をたどりはじめる。

なんとなく読みはじめたものの、止まらなくなってきた。
歴史的記述と、一般常識レベルのフランス史が多く、ひとつ読み落とすと方向はつかめなくなる。
必然的にスピードは遅くなるのだけれど、なぜか食らいついて今読んでいる。


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by mkbookies | 2014-04-24 04:58 | 洋書 | Comments(0)

「Des rives lointaines」 (「はるか遠い河」)Laurent MARTIN(ロロン・マルタン)著

イースター休み、キッズひさびさに従妹と遊ぶ。大人ひさびさにおばーちゃんの手料理を満喫。試飲したシャンペンと渡されたシャンペンがまったくの別物だ、と、出された食前酒に非難轟々するあたりがフランス人。ピンチヒッターで出されたカイザスブルグのアアス・ベルナール(HAAS Bernard et Filsのゲヴュルツ (Gewürztraminer)ワインが大ヒットだったのでリンクをここに。ちなみに2012年物。

ほろ酔いでバルセロナに高校生を引率した先生の話を聞く。
「生徒が安い服屋のプライマークに行きたがってね、高校生でみんな携帯も持っているから自由行動の時に行けって行ったんだけど、郊外すぎてたどりつけなかったらしいわ」
娘がつい数日前ロンドンで走っただ。中学生も高校生もみんな必死なのね。

さて、連休。ロロン マルタン、 Des rives lointaines(直訳 はるか遠い河)を読む。
誰もが誰も知っている小さな町。後一年で卒業できる高校も、もう充分と、主人公は職を求め、工場に直接交渉に行く。
- 若いな。いくつだ。
- もうすぐ18。
- 18になったら雇ってやる。
口約束をした社長はその後殺されてしまう。
警察はアリバイがないというだけで近所の前科者を拘束。
工場では旧社長のいとこが新社長の名乗りを上げていた。
さて18になった朝、出勤をすると工場はストの真っ最中で騒然としている。
新社長の方針に労働者が猛反対しているという。
主人公は出直す羽目になり、早々に工場を出る。
さっさとお金をためて、ミシシッピに行きたかったのに。
マーク・トゥエインを読んで、アメリカを目指す男の子の話。

小さな町の場末のカフェ、ひとつしかない工場、近所の人々、母、彼女。主人公の目を通して、住人が肌で感じられる。まるで4D。
ミステリらしいが、社長を遺棄した人をつきとめる気配はどこにもない。
ことの展開より主人公の夢が気になる。
しょぼくれた集落で、味気ない住宅の前を砂埃が舞っていそうだけれど、頭上には果てしない青空が見えるような本。

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著者 Laurent MARTIN 1966年アフリカ、ジブチ生まれ。フランスミステリ作家。


そしてラストまで読むと
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by mkbookies | 2014-04-21 20:14 | 洋書 | Comments(0)

Le cas Sonderberg (ゾンダーブルク事件) エリ・ヴイーゼル

「夜」「夜明け」「昼」のエリ・ヴイーゼルが2008年に出した本、Le cas Sonderberg(ゾンダーブルク事件)を読む。
小説。
ニューヨークの新聞記者。劇場を中心に文化記事を担当するのだが、以前社会部で人が足りず、裁判記事を扱ったことがあった。
甥と伯父が山に登る。甥だけが帰ってきた。伯父はどうなったのか。殺害? 事故? 自殺?
描写が「社会記事」的ではなく、社からは批判がでるが、読み手にはもてはやされた記事だった。

事件がもう「昔の話」になったころ、当事者が再度記者の前に姿を表した。
- 自分は本当に無罪なのだろうか。見捨てた非はなかったのだろうか。

間に記者の過去が織りこまれている。
ニューヨークでの祖父母との日々、祖父母が見聞きした戦時中のナチスの横暴、記者の物心つく前の西欧での体験。
両親が連行される直前、ゲットーから連れだし、助けてくれたのはキリスト教徒だった。
両親の昔の雇用者、若かった娘は乳児を連れて小さな村に帰り、不実な目で見られながらユダヤ人の自分を育ててくれた。
ユダヤ人を匿うのは罪とされた戦時中。そして戦後、身元を確認し、親族のもとに戻れるように手配をしてくれたのも彼女。
彼女も戦争に翻弄され、汚名を着せられたまま生涯を終えようとしている。

- 自分は本当に無罪なのだろうか。

事件はもっと歴史があった。
残した思いが今も消えない。
戦争の傷は時の流れも癒せない。


重たいテーマ。
でも、三原順氏が好きだっただろうなぁと思う男女の軽い会話、答えの出ない謎、そして消化できない苛立ちがあちらこちらに散りばめられている。
1+1-2+2=2で答えが出て、嘘と本当で二分割できる。そんな世界は薄っぺらいとしか言うしかない話。

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by mkbookies | 2014-04-20 14:49 | 洋書 | Comments(0)

お泊り遠足

キッズ、それぞれ学校からのお泊り遠足に出かける。
12才、スキー。
14才、英国。
12才は本人も行きたがったし、スキー教室も付いているということで、悪かないかと申し込んだ。
14才は、「同じクラスだけど英語のグループが違うだけで、みんな行けるんだよぉ、どぉして「苗字が後ろ半分、てだけで行けないの~」とはじめは怒り狂っていた。
- 本当に行きければ先生に言え。バスに空席があれば乗れるかもしれない、と保護者で助言する人があり、トライする。
なんとか潜りこむ。

さて、結果。
12才、帰ってきて開口一番
- 半日自由行動の日があっておみやげ買いに行ったんだ。肉屋でソーセージ買ってその場で食べたんだ。スキー教室の生徒か、って言われておまけしてくれた。
あんたの一番の思い出はそこか。

14才。
苗字が後ろの英語のグループ(英国旅行対象外グループ)は、先生が休みがちで、中学3年生なのにまだ過去分詞も危うい。-Do-DId-Done、Make-Madeとかやっているレベル。
40人参加、グループ行動することが参加の条件。
幸い仲良したちも参加。Aちゃん、Bちゃんとホームスティ先も一緒、ということで、あとは本人の自覚と運に任せるしかない。
元気で楽しく行っておいで、と送りだす。
そして顛末。

- ホームスティ先、同じくらいの年の姉弟のいる家だったんだけど、すっごいんだよ。女の子の部屋、TVがあって、カラフルなランプが部屋につってあったんだ。男の子は朝の5時まで自分の部屋でゲームやっててなにも言われないんだよ。
お母さんは唇にピアスしててね。夕ごはんは冷凍。サンドイッチはパンにバターを塗ってチーズを挟んだだけ。ポテチは味がなかったよ。

イギリスってそういうもの?

- 言葉大丈夫だったの? むこうの言うこと分かった?
- お母さんの説明が早口だったよ。ペラペラペラペラ説明された時、ちょっとしてからAちゃん、Bちゃんが困った顔で私に振り返ったんだ。
 通訳やったよ。

君が英語できるなんて知らなかったよ。

- ロンドンで買いたい服があったんだけど、場所がわからなかったんだ。自由行動が1時間半。格好いい女の人に道聞いて、やっとわかったのが後30分って時。

言葉の壁は中学生の物欲には勝てない。

- 町の向こう側で15分はかかるって言われて、女の子10人ぐらいでうわーって走ったよ。一気に走って一気に選んで。集合時間に走って戻って。
  
。。。楽しくてよかったね。
引率の先生方、本当にお疲れ様でした。





そして帰宅一番、キッズの食べたかったものといえば(続きを読む)
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by mkbookies | 2014-04-19 15:10 | アルザス | Comments(0)

今読もうと思ったのに ガブリエル・ガルシア=マルケス

梨木香歩氏の愛読書と聞いて、読みたいなと思っていた本。
南米の著者で唯一知っていた名前の人。
ノーベル文学賞の人。
まだ読んだことない本。
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百年の孤独のガブリエル・ガルシア=マルケス。
肺炎でご逝去。
残された本は生きつづける。

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by mkbookies | 2014-04-18 20:07 | 洋書 | Comments(0)

プレゼント本

土曜日、読みたかった本を買う。読み終わったら図書館が引き取ってくれるようなまじめな本。
さて読むか、と思って落ち着こうとしたら「突然お誕生日会にお呼ばれ」

お呼ばれはいいのだけれど手ぶらでは行けない。
お誕生会は。12才男児。
女の子ならまだしも12才の男の子ってなにがいいんだ。
-マンガ、マンガがいいよ。マンガ。
マンガったって、持ってるものとダブると困るでしょう。
ぶつぶつ言いつつ本屋に戻る。
問題は、町に本屋が少ないこと。そしてマンガを扱う店はもっと限られていること。そして
それもさっきいったばかりだし。

お呼ばれには行きたいので再度本屋に戻る。
客をいちいち覚えていないだろう、朝はちゃっちゃと要る本だけ買って帰ったのだし、レジの店員さんも入れ替わろう。
自分にベクトルを向けないようにして同じ店に戻る。
マンガコーナーを徘徊すること10分。
決まらない。
お誕生ボーイの連れで、漫画マニアの男の子に電話。意見を乞う。
ーワンピースの最新刊でいいよ。あれ、TVで見てるって。
ー 同じの持ってたらどうするの。
ー ナルトは揃えてるけどワンは持ってないから大丈夫。日本好きな子だからマンガがいいって。
いくら人気商品たって、持っていない本の突然20何巻目なんかもらってどうするんだ。
漫画マニアは言う。大丈夫大丈夫。
すったもんだ話している間、大判の本が目についた。

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図解 猫禅。
完全にネタ本。
ワンピース最新刊と抱き合わせでプレゼント。
日本文化紹介の入った、きれいな本ではございます。
レジに並ぶと朝と同じ店員さんに当たる。
ーまたかいな。
ーまたですねん。
ー今度こそ、良い週末を~。

お誕生会、ウケるといいなぁ。


(Christian Gaudi著 Histoires de Chat Zen)

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by mkbookies | 2014-04-07 03:56 | 洋書 | Comments(0)

エリ・ヴィゼール -ブンガクからは遠い話

アンネの日記つながりでルーマニアからの本を読む。
エリ・ヴィーゼル Elie Wieselの「夜」。
ジャーナリストとして活躍する中、アメリカ人の友人と話していてパリ、オステルリッツ駅にいたユダヤ人の話になる。
友人が見たわけではない。
友人の妻が見たという。
- 1940年代、哀れな姿をした、あの子達が忘れられない。
あの先どうなるのかなんて、当時どうしてわかっただろう。
そのあとドイツの収容所へ送られ、運命に翻弄されるのだと、当時の一般人には知る由もなく。
ヴィーゼル氏は答えた。
- 僕もそのひとりだった。

15才のとき、貨車で収容所に送られる。
若手ジャーナリストとして活躍する中、そんな話は一言も話さなかった。
今まで語らなかったアウシュヴィッツを、ついに告白。
「夜」

読み終わって感想をアンネの日記の下に書く。
その後検索して気がついた。
三原順の「夢の中 悪夢の中」ででてきた本だ。
主人公が感想を口にしようとすると水をさされる。
「はい、これが2部と3部 感想はこっちを読んでから。1部を読んだだけでうっかり何かを言うと後悔する」
そして次の場面が読後。
「もう二度と読みたくない。これじゃあんまりじゃない。これじゃ私達がまるで」

1冊目で感想を書いちゃったよ。
続編と続々編を探す。「夜明け」と「昼」。本屋店頭になかったのでネットショップで検索。
出た。
「昼」一万円。
品切れ再販予定なし?

二冊目はまだ出回っているのに。

別にわたしが読まなくとも、だれが困るわけでもない。
まぁいいか。
思いつつも往生際悪くネットで探していると、うちで眠っていた「夜」英訳本も法外な値段がついていた。
つい数年前、新版が出る前の値段だが。

財があってもどうにもならない世界だが、俗な話がついてまわる。
こういう体験をした後は、外の世界はどう見えるのだろう。
後感は最悪らしいが、縁があったら読みたい本。


ソシテ続編
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by mkbookies | 2014-04-06 22:12 | 洋書 | Comments(0)