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消えた消えた消防車

笑う警官を読んで2年。
次作の“消えた消防車”を読了。

早朝に一人の男が拳銃自殺。書き置きに、マルティン・ベックと残していった。
 
一方、グンヴァルト・ラーソン警部、張り込んでいたアパートが突然爆発。娼婦や窃盗犯、ごろつきの巣食うアパートだが、娼婦は子供を助けようとする。赤ん坊は無事にキャッチ、5才もなんとか。しかし30才の母親や、若い男となると受け止める方も命がけ。
救助に気を取られていたが呼んだはずの消防署が来ない。あいつらジャンケンでもしてるのかい。
結局警部が6名救出。焼死者3名。
事件は「事故」で幕を下ろす。
しかし死亡したひとりは、発火前に息絶えていた。

刑事チームがあーだこーだ言いながら事件に取り組む。息が会っているのか合わないのか、鑑識へも誰もが五月雨式に連絡を取る。一方、鑑識が連絡をつけようとすると誰ひとりとして捕まらない。
有力な証言者は長期休暇に出かけてしまった。
24時間ですべてが解決するスピードミステリーとは大違い。
そして話はスウェーデンからデンマーク、フランス、北アフリカへと、じわじわと広がっていった。

2年前、笑う警官を読んだ時はとにかく結末を知りたくて一気読みをした。
今回は携帯、コンピュータ発生前の、スウェーデンの空気を味わいながらゆっくり読む。
読む所も木陰、窓際と涼をもとめて移動する。
まったり読みすぎて家のどこかに置き忘れ、“消えた消防車”が消えた~」と騒ぐことも。
そう言えばこの題名、“消えた消防車”、“笑う警官”も意表を突かれたが、この“消防車“も小粋だった。
暑い時には北欧小説。


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“消えた消防車”
マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー共著
マルティン・ベック シリーズ第5弾





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by mkbookies | 2015-07-08 16:04 | 洋書
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