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でんでんむし

星の王子さまって、児童書の割には出てくる動物がヘビだとか、キツネだとか、ボアだとか猛獣だとか、
どうみても子どもにコビる本じゃないよなぁ、思いつつ本屋の児童書コーナーを見ていた時目についたのがこれ。

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ノロいことも大事なのだとまなぶかたつむりの話。

「ラブ・ストーリーを読む老人」や「カモメに飛ぶことを教えた猫」を書いたチリの小説家、ルイス セプルベダが2013年に書いた本。
たんぽぽの国に住むかたつむりが、どうしてワタイはこんなにのろいの、と疑問に持ち、解明しようと進みはじめた話。
アリに聞いたりミミズクに聞いたり。そうこうするうちにショベルカーに会う。
ショベルカーは口をきかない。
口をきかないが接近してくる。

中身は児童書コーナーが似合う、正しい児童書だった。

(勝手に和題)ノロいことも大事なのだと知るかたつむりの話
(Luis Sepúlved著「Historia de un caracol que descubrió la importancia de la lentitud
上のはフランス語版 Histoire d'un escargot qui découvrit l'importance de la lenteur」
ラテン系の言葉って似てる。。。)


そして次に何を読もうかな、かんがえて、まだでんでん虫から抜け切れずこれを。
「カタツムリが食べる音」 エリザベス・トーヴァ・ベイリー(Elisabeth Tova Bailey)著
(原題:Sound of a Wild Snail Eating  )

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ヨーロッパをちょっと回って帰国したら、神経をむしばむウィルスにやられていた。
体が自由にならない生活の中、友人がかたつむりをプレゼントしてくれた。

かたつむり?

家から出られない日々なのだが、かたつむりはベット脇においてあるスミレの鉢をすみかに、あちらこちらに歩行をはじめる。
夜行性のかたつむり、朝起きたら手紙やラベルが四角い形に喰(は)まれている。
きれいな色が好みらしい。

移動も自由にできない病人と、体の割には行動力も食欲もある、ちいさなかたつむりの同居話。
古風なざらざらしたページの端々に、パステル調だがリアルなかたつむりの絵がある。
でんでん虫の嫌いな人にはきっと向かない本だろう。

わたしはかたつむりは生きている分にはこわくはないので、
どこかに小さな四角い穴が空いているかも、おもいつつわくわくページをめくっている。


デンデンムシを二冊を読んだら次はおそらくホーキングデビュー。
理論物理学者、スティーヴン・ホーキング博士著の「George's Secret Key to the Universe」
またもや児童書。
けれど物理も天体も素人にとっては、とっかりになる話だと思いたい。
話は、飼いブタ行方不明事件からはじまる模様。


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※※※※

そして宇宙つながり。
こんなのやってます:

絵のない絵本、「星の王子さま」
バレンタインディから一ヶ月、訪問してくださっている方へ。

http://p.booklog.jp/book/94728/read

読みたいエピソードだけ拾い読みできる目次つき。

by mkbookies | 2015-02-18 06:06 | 洋書
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