ヘレンの崖っぷち転職記第三弾 「おかけになった犯行は」 (エレイン ヴィエッツ)
高級ブティック、本屋と来て次の転職先は電話セールス。 常時コンピュータの画面に向かって、コンピュータがかける先にバカ高い浄化槽クリーナーを売りつける。 当然鼻先で切られたり、なんで起こすのと怒られたり。 セールスのチーフは一席ぶつ。高くみえても、長い目で見れば安くつく。こんなに安い買い物はない。 説得力満々のチーフの言葉に乗せられて、ヘレンもついつい売ってしまう。 別にこんなにいらないのに。 コンピュータはアメリカ中に電話をかける。 これもなにも生活のため、迷いを持ちつつ売り込むが、受話器の向こうから人が締められ絶命する物音を聞くとは、夢にも思っていなかった。 結局死体なき狂言と警察に片付けられるのだが、ヘレンには物音が耳をついてはなれない。 個人で調査を始めるうちに深みにハマり、政治家、金持ちの夜のパーティにバーテンダーとして潜入することになる。 難しいカクテルを作る必要もないバーテンダー。どうしてこんなに給与がいいの? うまい話には裏があり。 ※※ 本格的な事件に巻き込まれる展開。 おまけにアパートに入ってきた定年カップルも曲者で、ふたつの騒動が並行して進んでいく。 42才熟女のヘレンが公共の場でトップレスになる過程が説得力満々。 捜索や侵入時に邪魔が入らないあたりがコージーだし、ラストはとっても色ボケだけれど、それでもロマンチックミステリくらいには置きたいくらいの本だった。 Elaine VIETS Dying to Call you
by mkbookies
| 2014-09-22 04:15
| 洋書
|
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