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憑き女(2)

今読んでいる本。
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1/3まで読んで気がついた。
これはマジにスピリチュアル視線の話だ。
こっちで「小説怪奇物」「小説あなたの知らない世界」をあまり読んだことがなかったので、途中まで気がつかなかった。
図書館よ、ファンタジーものは一般の棚に分別しないでおくれ。

図書館で見かけたから借りたものの、初見でこれを買う? この話、好き?と問われたら、どちらも否定形で答えるだろう。
押しに弱い意思薄弱な女、パトロンの妻の目を逃れて言い寄られるがまま結ぶ情事、父の家系の問題でわたしももやっぱり霊感が強いのよ。加えて繰り返し夢で見る屋敷。少女漫画かレディースコミック。
高級住宅のゴージャスな物件がちょいと光るが、力ない視線で語る独り語りが影を落とす。
ああなんで読んでいるんだろう。
思っているのに、買っちゃった。

カチンと来る本は、読み飛ばして読み終えてはい次に何を読もう、と思わせる本よりも存在感がある。
なんで読んでいてこんなにいらいらするのだろう。なんでこの女もっと強い態度ででないのか。
妻を放ってちょっかいかけてくる男と、長々と関係をもつのかい。価値あるなら寝とるのがフレンチ娘だろう。
(バーチャルワールドだから言える言葉)(フランスではまごうことなき現実だが)(そういえば社内にいたちょっとイイフレンチ男。男児二人の子持ち、妻アエロのインストラクターが、南仏に新職を求めて転居した時、色っぽ~い秘書さんがいつの間にか姿を消した。数カ月後には南仏で出産してた。閑話休題)

本ってこんな風に脇道に想像を飛ばさせてくれるのがスロー・リーディング醍醐味なのさ。

こいつは一度読み切るかもしれないけれど、また後から読み返す本に入る可能性あり。
ストーリーはねっとりと情事へ進んで入るが、まもなく夢で見た屋敷に踏みこむだろう。取りこんで離さない蜘蛛女とかになったりして。

妄想しながら読んでいる。

by mkbookies | 2014-02-25 16:30 | 洋書
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