本ってさ、落ち着くために読むもんだよね。 だらだらしたいために読むんだよね。 以前山下和美さんの「数寄です」、続を合わせて全5冊読んだ時、おもしろかったのよ。和建築の大好きな建築士と出会って数寄屋を建てる話。土地から探して、昔住んだ家の話もして、融資の話もあって、建築の話もあって、住んで、猫に荒らされて、掛け軸を作る。 だから、あ、二弾目だ!っと、軽い気持ちで読みだしたら、もうどうなるのよ、っていうくらい不動産屋さんともめて都市計画にも引っかかって。 かかっているのは大金、残したい気持ちは山々、でも維持費は?って。 ひたすら苦行の道。 Twitterで騒ぎがあったらしいのだけれど、2019年3月、このころそんなことは知らなかった。 結論としては、家主になったらしいけれど(題名から推測するに) もう、渦中としてはブチ切れた臨場感があって、めくる手を止められなかった。 波に乗ると言うことはこういうことなんだ。 読んだところでうまくまとめられない。 今までこの人のマンガは完結したものばかりを読んできたから、この「続きはどうなるの!」と思う心のざわざわ感。今はどこから書いていいのかわからない。 リアルに充ちる、実際に活動すると言うことはこういうことなのだ。 ノンフィクションはやめられない。 #
by mkbookies
| 2021-09-20 21:07
| マンガ
夏休みの読書感想文、短くてちゃちゃっと書けそうな一冊。 ネットの、「グーテンベルグ21」で無料で読める。 それにページ数少なめ、内容は濃い。 元が一般向けのラジオ公演だったから、わかりやすく説かれている。 ☆「過去を掘りだす」レナード・ウーリー著 原題 Digging Up the Past ローマ時代の舗道今も残っている。ずっと人が住んでいる場所なら、地下700~900メートルくらいのところにきっとある。 むかしはゴミを道に捨てていた。道はゴミや廃材、泥や汚物で盛り上がる。 道を舗装するときは、その上に敷石を並べた。つまり高い土台のまま舗装した。 道は家の入口よりも高くなる。 一方家は、改築のたびに道の高さに合わされた。もしくはもっと高い目に建てる。 古い建物の土台は、地下に埋もれる。 昔から何度もこの繰り返しが続いていた。 ローマ街道があったところはどこも大なり小なりそうらしい。 ロンドンのテンプル騎士教会もそう。 中に入るために何段もの階段を下りていく。 この教会は昔と同じ高さに建っている。ただ周りの地面が盛りあがっただけ。 ああ、なんていい加減な街づくりなんだろう。 合理的で、将来考古学者を喜ばせる親切心まで兼ね備えている。 本の目次: 第一章 いとぐち 第二章 発掘にとりかかる 第三章 古市の遺跡での仕事 第四章 墓の発掘 第五章 考古学的資料の作り方 解説 イギリスが、メソポタミア初期のシュメール文化の発掘の様子や、現場保存の大切さが語られている。 発掘と盗掘は違う。 盗掘の現場あらしの性質の悪さ。 丹念な発掘の様子を読んでいると、保存のいい現場に残された小さな手掛かりがどんなに大切かつくづくわかる。 わずかに異なる地面から朽ち果てた木を見出し、器の破片を見て現場で何があったか検証する。 訳者の平田寛教授は言う。発掘の物語は小説よりもおもしろい。 シュリーマン、「古代への情熱」より100年後の物語。 引用事項の原文。ここのとこ好きだからメモ書き: 「ローマ時代のロンドンのモザイク舗道は、こんにちのロンドンの街路より二五フィートから三十フィート下に横たわっている。ひきつづきずっと人が住んでいたような場所ではどこでも似たようなことがおこっている。むかしは街の掃除はあまり行われず、街路はひとりでに廃物の捨て場になっていた。だから街路の高さは、つみ重ねられた汚物とともに盛り上がっていった。そしてふたたび舗装する場合は、新しい丸石が古い汚物の上に、つまり一層高いところに敷かれた。そのため両側に並んでいる家へは降りていくことになった 家をとりこわして改築するときは敷地の一部は埋められ、新しい地階は街路と同じ高さかそれ以上のところに設けられた。そして古い建物の土台は、無事に地下にのこされるのであった。この手順は幾度も幾度もくりかえされるだろう」 #
by mkbookies
| 2021-08-05 02:58
| 本
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by mkbookies
| 2021-06-28 15:29
| 本
今すっごい楽しみな本:自分サイズでいこう 私なりのボディポジティブ 単行本で 2021/06/24発売予定 ちょっとぽっちゃりさんのエッセイなのだけれど、可愛いのだ。 色が動きがカラフル。 自分自身を受けれたときって、魅力的。 四の五の言わずに、優しい絵柄。 この人の塗り絵とかでたら、もう一日中でも塗っていられる。 ツイッターあり。@hara_atsume様 ご参考に。 #
by mkbookies
| 2021-06-02 19:37
| マンガ
皆様年齢を重ねて青年誌の漫画の余裕あり。 波乱万丈の事件は起こらないのだけれど、悩んだり迷ったり、日常の話がそのままドラマになる。 コロナの影響あり、相続の話あり、なんだか大人の話。 それでも読み続けるのはやっぱり食堂シロさんの魅力なのか。 このシリーズのいいところは若ぶらないところ、飾らないところ。 みんな等身大で肩張っていなくて、今回も落ち着いて読めました。 コロナがなんでもない病気に成り下がって、日常が戻ってきますように。 #
by mkbookies
| 2021-05-25 00:14
| マンガ
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