カテゴリ:本( 33 )

筆跡鑑定人

ラノベはドラマみたいに時間を指定されないし、どこまで観ようとこっちの勝手だ。
気を張らない、緊張感バラバラの時はもってこい。
なんだか気にはなっていたが、表紙で引いていた本も、カバーをすればこっちのモノ。


谷春慶
「筆跡鑑定人東雲清一郎は書を書かない」


b0321934_17314284.png









書き手の性格や、書いた時の状況、焦って書いたか、じっくり腰を落ち着けて書いたかなどは、理論的に解明されている。
中心人物の大学生、著名な書籍家のできることはそれだけではない。
字を見れば、書いたものの感情が流れこむ。

書いた本人がどこに住んでいて、どんな容姿でどんな名前、までわかればオカルトだが、この男にはそこまでできない。
わかることは書から読み取れることばかり。
それでも女子大生の美咲は聞きたかった。
 おじいちゃんが他所の女性に書いた恋文は本気だったの?
 おじいちゃんは、おばあちゃん一筋じゃなかったの?
 あんなに素敵な二人だったのに。

大学の書道部を経由して教えてもらった鑑定家は、構内でもピカ一の、人付き合いの悪い、高飛車男だった。

開口一番断られ、それでも依頼すればののしられ、それでも美咲は喰らいつく。
このままじゃ、おじいちゃんが大好きだったおばあちゃんが可哀想。

そんなきっかけで始まる清一郎と美咲の文字と書をめぐる短編集、一冊につき4話掲載、既刊三冊を一気に読んだ。

展開はクセがあるので三話も読めば次の予測がつく。
清一郎は見てくれはよいが性格が悪い。頭は悪くはないが方向感覚がゼロ。
よって美咲は希望するしないにかかわらず、清一郎の「捜査」に駆り出される。
(性格が悪すぎて他に頼める相手がいない)

展開は多少わかっても、メインのストーリーは多彩だ。
ストーカーあり、古美術詐欺あり、レストランのメニュー落書きあり。
文庫のフォントの話は興味惹かれた。

文庫本と一口で言っても、岩波、集英社、メディアワーク、宝島、字体は社によって決まっている、とは、言われて初めて気が付いた。
岩波はたしかにクセがあるが、その他のところは改めて見直すと、あら、ホントに違うじゃん。
行間の問題だけかと思っていたよ。

自分は書家から程遠い、思い知らされながらも読み進む。

読み進みながらふと思う、文庫の文字は明朝体。発達障害の人にとって、明朝体って読みにくい、と聞いたことがある。
横文字の人にとって、斜めに傾いた文字を読むときに、格段にスピードが落ちるのと同じ。
教科書も、明朝体より漫画のコミック用のフォントを使ってくれればいいのに。


そんな風に気がそれながらも、流れがいいのか、一気に可愛くラブコメ三冊読了。
書きっぷりもよく、勢いよく読めた。
一言言わせてもらえば、
この著名な書家男、口からでるボキャ、少なすぎないか。

たいてい、気に入った著者は他の本も読んでみるのだけれど、
この著者の前作が「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」全七巻完結。

市立図書館になく、いくらネット通販が横行する現代でも、これを大人買いする勇気がない。
今のところ。

今日の読書: 三冊まとめて15星。
あぁ、楽しかった。



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


[PR]
by mkbookies | 2017-07-01 18:19 | | Comments(0)

筆跡鑑定人

ラノベはドラマみたいに時間を指定されないし、どこまで観ようとこっちの勝手だ。
気を張らない、緊張感バラバラの時はもってこい。
なんだか気にはなっていたが、表紙で引いていた本も、カバーをすればこっちのモノ。


谷春慶
「筆跡鑑定人東雲清一郎は書を書かない」


b0321934_17314284.png










書き手の性格や、書いた時の状況、焦って書いたか、じっくり腰を落ち着けて書いたかなどは、理論的に解明されている。
中心人物の大学生、著名な書籍家のできることはそれだけではない。
字を見れば、書いたものの感情が流れこむ。

書いた本人がどこに住んでいて、どんな容姿でどんな名前、までわかればオカルトだが、この男にはそこまでできない。
わかることは書から読み取れることばかり。
それでも女子大生の美咲は聞きたかった。
 おじいちゃんが他所の女性に書いた恋文は本気だったの?
 おじいちゃんは、おばあちゃん一筋じゃなかったの?
 あんなに素敵な二人だったのに。

大学の書道部を経由して教えてもらった鑑定家は、構内でもピカ一の、人付き合いの悪い、高飛車男だった。

開口一番断られ、それでも依頼すればののしられ、それでも美咲は喰らいつく。
このままじゃ、おじいちゃんが大好きだったおばあちゃんが可哀想。

そんなきっかけで始まる清一郎と美咲の文字と書をめぐる短編集、一冊につき4話掲載、既刊三冊を一気に読んだ。

展開はクセがあるので三和も読めば次の予測がつく。
清一郎は見てくれはよいが性格が悪い。頭は悪くはないが方向感覚がゼロ。
よって美咲は希望するしないにかかわらず、清一郎の「捜査」に駆り出される。
(性格が悪すぎて他に頼める相手がいない)

展開は多少わかっても、メインのストーリーは多彩だ。
ストーカーあり、古美術詐欺あり、レストランのメニュー落書きあり。
文庫のフォントの話は興味惹かれた。

文庫本と一口で言っても、岩波、集英社、メディアワーク、宝島、字体は社によって決まっている、とは、言われて初めて気が付いた。
岩波はたしかにクセがあるが、その他のところは改めて見直すと、あら、ホントに違うじゃん。
行間の問題だけかと思っていたよ。

自分は書家から程遠い、思い知らされながらも読み進む。

読み進みながらふと思う、文庫の文字は明朝体。発達障害の人にとって、明朝体って読みにくい、と聞いたことがある。
横文字の人にとって、斜めに傾いた文字を読むときに、格段にスピードが落ちるのと同じ。
教科書も、明朝体より漫画のコミック用のフォントを使ってくれればいいのに。


そんな風に気がそれながらも、流れがいいのか、一気に可愛くラブコメ三冊読了。
書きっぷりもよく、勢いよく読めた。
一言言わせてもらえば、
この著名な書家男、口からでるボキャ、少なすぎないか。

たいてい、気に入った著者は他の本も読んでみるのだけれど、
この著者の前作が「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」全七巻完結。

市立図書館になく、いくらネット通販が横行する現代でも、これを大人買いする勇気がない。
今のところ。

今日の読書: 三冊まとめて15星。
あぁ、楽しかった。



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


[PR]
by mkbookies | 2017-07-01 18:19 | | Comments(0)

恩田陸 ブラック・ベルベット 読みかけ。

実家の海っ側の道路では、古くなった水道管の取替工事がはじまった。ドリルで穴を開け、ショベルカーが大活躍。
山っ側の隣家は、住人が二階に上がれなくなったため、庭をつぶして寝室を増築中。チェーンソーやトンカチの音が鳴り響く。
実家の住人は耳が遠くなって久しい。

三方大円団 。


※※※

恩田陸氏のブラック・ベルベットを図書館で借りる。
私にとっての(ほぼ)恩田氏デビュー。
ふぅん、トルコ、、イスタンブール黒い苔に覆われた身体かぁ。
読んでも読んでも乗り切れないん
どぉしてこの人が人気あるんだろう?
思いあまって検索すると、
どうもこれはシリーズの中の一冊で、キャラ読みすべき本だったらしい。

とりあえず保留とする。
準備が整ったらまた会いましょう。

図書館に返却しに外へ出る。
川面を歩いていたら、黒い50センチはある魚に混じって、頭部と腰をびっしり緑の藻に覆われた魚が目に付いた。

言われ多き河のため写真は撮らず。

でもなんだか五分ばかり見入ってしまった。

魚はちゃんと生きていた。

ブラック・ベルベットの前作品、ちゃんと読んでみようかな。



[PR]
by mkbookies | 2017-05-20 10:01 | | Comments(0)

ダサ系Boyと人気者Girl 鉄板の高校平行純愛物語。きっかけがなければこのふたり、一生並んで歩いてるだろう。ひたすら並んで、平行に

クラスの美少女人気者、地味なクラスメートなんて鼻にもかけない。
授業中の必要最低限話しかけにも耳も貸さない。
それが合宿でふたりっきりになったのを機に、学校帰りに話すようになり。

でも、Boyは派手子に引き気味だし、GirlはBoyに言いださない。
定番のライバル、幼馴染、昔の恋、いろんな横やりが入る。
山あり谷ありエピソードには事欠かないのに、内気同士は進展しない。
日々はそのまま過ぎていく。
自分の心の動きに敏感すぎて、目が離せない。
お互いの秘めたときめきは、読んでるこっちにまで伝わってくるというのに。

最近集中力が続かなくって、一冊読むのが遅くなった、
思っていたけれどこれは半日で一気読み。

半日かかったのはついついネットで作者のプロフィールを検索し、この話の4コマ漫画版を読んでいたせい。
ほんのさっき読んだ展開なのに、それでもわくわく読みかえす。
あのときめきをもう一度。
高校の校舎、どきどきしていた毎日、忘れていた想いも思いだせる。


軽い気持ちで買った一冊。ここまではまると思わなかった。
なんせキュート。
そしてラストは。

私もあの時あそこでああしていれば。
このふたり、ずっと並んで歩いてほしい。

「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」筏田かつら著



読んでからググると、著者のサイトがあった。

この本本当は上下巻になるのだけれど、
新人作家なので「上」とつけられなかったとのこと。

こんなピュアな本に、オトナの事情は悲しいする。

思っていたら、「重版&続編出版決定」のお知らせもあった。
オトナも昔はティーンだった。
嬉しいよぉ〜。


にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


[PR]
by mkbookies | 2017-04-08 06:02 | | Comments(0)

いい加減な夜食 秋川滝美

ブログが更新できない。

家のWIFI機と交信しなくて何か月たっただろう。
毎月の通信費が訪問者のためのみに支払われている状態。
ここはキッズと親族のツーリストハウスか。

いつからかスマホからの更新もできなくなった。
正しくはアプリを入れれば使えるらしいが、キッズもいじるのでアプリは極力入れない。
(買い物もバグるのでそのまま放置。こっちは好都合)

という訳で本の話はこっちでやってます。
本が好き

でもくだらんネタも描きたい。対策探求中。

くだらんネタ、なんかいっぱいあったなぁ。

メモで書き溜めているからそのうちどこかで。


※※※
昨日読んだ本:

いい加減な夜食

賞味期限切れの食材で作った夜食で、お屋敷のボスにスカウトされたシンデレラストーリー。
でもシンデレラ、お城に来たくはなかったの。
だってボスが世間的には完璧すぎて。

以下私見:


 Mom I`m so hungry

ジェーンオースティンの高慢と偏見、BBC版を見て一番印象に残った英語。
こういう言葉はすぐ覚える。

Ici habe Hunger
こっちの本にも出てきた。
ドイツ語版。
横文字にするとかっこいい。
でも耳にするのは「イッヒ ハバア フンガア」

フンガア。

大昔ラジオで一度耳に挟んだだけで一発で覚えた歌のようだ。

♪ フンガア フンガア フンガア フンガア フンガア フンガア

リズムはどうでもいい。
パロディ 入れ歯を忘れえた高齢合唱団。

こっちが親の入れ歯を見るようになって、入れ歯やそれを使っている方々に関する考え方は変わったにしろ、
子供の頃に刷り込まれた歌は消えない。

そんな話よりも本題。

ノリで読む本。
ヒーローに魅力を感じるならよし、ヒロインに入れ込めるならもっと良し。

図書館戦争みたいなノリで、
もうちょっと細かく遊んでほしくて、
状況描写をエピソードでもっと遊んでほしかったが、
まぁそういう本はおいおい出てくるのでしょう。

軽く読むには楽しかった。
ジェーン・オースティンの高慢と偏見、ダーシーも、出会いの前はこんなんだったりして、とか考えたりして。

ポメスという言葉は懐かしかったわ。
フライドポテト。
アメリカに行くとプレンチポテトと呼ばれ、
フランスではポッムフリット。(des pommes frites)
片言の言葉つたない子供が一発で覚える。
ドイツではここからポメス (pommes)になり、もしくはフリッテン。
こういう言葉も一発記憶。

ケチャップにマヨ。
高貴なお方はこうはいくまい。
ヒロイン佳乃は幼少のころからお忍びで、ジャンクフードをお楽しみあそばしていたのでございましょう。
b0321934_10171102.png












いい加減な夜食
秋川滝美著

※※※

すれ違い、勘違いストーリーでは、田中芳樹の薬師寺涼子も読みたくなった。
こっちもキャラたちの自己主張がすごかった。
こっちの俺様もエリート路線でぶっ飛ばし、語学堪能、減らず口堪能。

「いい加減な夜食」
6月までにドイツ語マスターする。
個人的に目標再設定。
きっかけになっただけ、読んでよかったと思える本。




にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


[PR]
by mkbookies | 2017-02-26 10:34 | | Comments(0)

ホラー・ジャパネスク読本

もう怖い本は読まない。
心に決め、図書館に加門七海、「怪談を書く怪談」、「うわさの人物 神霊と生きる人々」対談集を返す。
そしてお持ちかえりが「ホラー・ジャパネスク読本」
なぜなんだ。

宮部みゆきもしゃべってるし、加門さんもご登場。京極氏もいれば他の方々もきっとすごい。
そして読了。

すごかった。

津原泰水さんって、男性だったのね、そんなレベルの本読み歴をもつ私にとって、泉鏡花も田中貢太郎も新鮮だ。
福澤徹三さんもさがしてみよう。

噂に聞いていたが怖くて手が出せなかった三津田信三さんにもびびらされた。
百物語にまつわりすぎた百物語がたり。
対談にまで考えオチをつけるなんて行き過ぎだ(ケツの穴のちっちゃい私)
布団にもぐって電気を消して思い出した。

今井志摩子さんの普通に語る岡山談。
ーここはナメラスジだからね。
魔の通る道だっけ、(読み返そうにも今は図書館に返却したので確認できない)
高校の通学バスの通る道にナメラ、ってあったな。滑と書いてナメラ。
あそこもいわれがあるの?
昔は山奥だから、狐道と言われてもおかしくなし。
軽い気持ちで検索すると、
ビンゴ。

源平合戦が激しかった地で川沿いの周辺は血みどろとなり滑(なめり)進めないほどで。

え、

先日就職が決まって、夜中自転車で走るかどうか真剣に検討した道だよ。

ひぇぇぇぇ。

もう怖い本は読まない。

ホラー・ジャパネスク読本 東雅夫著



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ

[PR]
by mkbookies | 2016-10-28 09:26 | | Comments(0)

徒然と本の話

よせばいいのに加門七海を読んでいる。
可愛い名前に反して、生々しいホラー作家。書くものは現実性に富み、この世の者ではない者を自ら呼び、読む人の電車を乗り越させる、スピリチュアルライター。
出身大学多摩美だよ、きっときっと絵も描ける。
わたしにとっては、もうどこをとっても信じられない存在。
図書館で「鳥辺野にて」を借りて、迫真すぎて途中で走って返しに行ったこともあった。
性懲りもなく、「猫怪々」を読み、なんだノンフィクションのほうが、軽い調子で読み流せる、と思ったのがはじまりで、
「怪のはなし」「おしろい蝶々」「怪談徒然草」と読んできた。
「おしろい蝶々」の親王の話の宴の風景など、思わずそこだけコピーを取りそうになったほど。
加門七海氏も長野まゆみ氏も、こんなに書けるのに、どうして表街道の路線にならないんだろう。
思いつつも読み、読みおわったら怖くてさっさと図書館に返しに行くくせに、三日と開けずに次を借りる。
これはいったいどういう訳だ。

先日「心霊づきあい」を読み終えた。
11人との対談集。あなたの知らない世界の新倉イワオ氏や、稲川淳二氏の中に、民話に造詣の深い松谷みよ子氏の名前があったから、と自分で言い訳しながらのスタートだった。
大森亮尚氏の名前は、アキヒサと読むのだと初めて知った。
「世界ふしぎ発見!」は異様な確率で虹が見れることも初耳だった。
呪術師の話も興味深い。そういう存在が「ふつうわかるでしょう、近所の人が留守かどうか」というレベルでお付き合いをする村民の話があったのは「怪のはなし」だっけ、とまた読み返してしまいそうになった。
エッセイ、対談は語り口が軽いのだ。軽く怖い話を語るからなんだか読める。どんどんどんどん次を読む。
今読みはじめたのは「怪談を書く怪談」これもエッセイ。
冒頭の話なんて当事者にとっては半端じゃない。
解決してくれる大伯父がいなければいったいどうなっていたか。
けれど加門七海の知人は、いい人ならば必ず解決する。
これがうれしくて、どきどきしながら読むんだよな。




にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村


[PR]
by mkbookies | 2016-10-15 15:43 | | Comments(0)

友風子


最近はまっている本。





b0321934_08391997.png

















Livre de coloriage pour adultes Dragons 1 & 2

大人用の塗り絵。
絵がうまくなりたいなぁと思って。
色のセンスも欲しいと思って。

こんなので、練習、できるかな。

イラストについて、思いはじめたそもそものきっかけは、最近ジャケ買いしたい若い文庫、児童書がやたら多かったせい。
「わが家は祇園の拝み屋さん」、
「ゆめ結び むすめ髪結い夢暦」、
講談社青い鳥文庫「あやかしの鏡」、
お財布と相談している間に気がついた。
表紙が「全部友風子」さんだ。

(サイトはこちら。仮住まい?)


b0321934_08164273.png
















(サイト内より)




岩崎ちひろさんのような水彩のぼかし、こんなのが描けたらいいな。
思う私にそもそものデッサン力も色のセンスもかけている。
絵心、欲しい。
マーフィの法則に賭けるか。
とりあえず、画集でお茶を濁すとしよう。


b0321934_08273097.png










この人の描くお茶は、赤い澄んだハーブティかもしれない。




あぁ、淡いぼかしを背景に昇る、巨大な龍が描いてみたい。
夢は大きくもってみよう。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村

















[PR]
by mkbookies | 2016-09-21 08:55 | | Comments(0)

ちょっと呆然: 柏葉幸子さん二冊 & 「ダンナ様はFBI」

三冊読む。


b0321934_10530338.pngb0321934_10525314.pngb0321934_11001874.png












さて、一番読み終わって呆然としたのはどれでしょう。

そんなこと知らんわ。
言われそう。
ちょっと聞いてみただけです。
どれも新刊ではないし。
左から 「ダンナ様はFBI」田中ミエ 2008年12月発行
「つづきの図書館」 柏葉幸子 2010年
「帰命寺横丁の夏」 柏葉幸子 2011年

まずはエッセイ、FBIからいきましょう。

ダンナ様、は「ダーリンは外国人」というマンガが出たころ、二番煎じ? というタイトルで出てきた本。
ある日仕事先に行く途中、いきなり道をはばんだ異国の男は、後日いきなり電話をかけてきた。
どうして連絡先を知ったのだ。
そしてその後ぽつりぽつりと手紙が届き、二年後にはプロポーズ。
プロポーズって、お付き合いの一つもしてないじゃん。
けれど相手はFBI、行動心理分析はお手の物、著者はどんどん手玉に取られ。
無理難題も押し切ってくる。黙って俺についてこい!??
一挙一動を束縛する元FBI、退職してもFBIは体から抜けず。

モラハラかい? このアメリカン、まるでコンビニ人間だよ、と思っていたらもう20年以上前にあった話だった。
この人なんだかやっぱり変、その変なところが書きたかったという著者。
不思議なカップル生活を、軽妙に突き放したように書き綴っていた。
ご主人、世間から身を隠したいようなのに、何をやってもネタになって世間に有名になっていく。
挙句の果てには映画になって。
この国際結婚、結局何とか続いたのかいな。
娘さんはどうも大学生。ちゃんと社会に適応できるように育ったのでしょうか。
ネットで見るところ、娘さんもうまく距離をはかりながら、20年以上家族をやっていたそうだ。
ご主人が2011年に病気で亡くなるまでは。
キツイよね、そういうラストって。
いろんな意味で、ダメもとでアタックしてよかったじゃん、ムッシューFBI。
人生いろいろあるものだ。

※※※※※※※※※※※
次に「つづきの図書館」
児童書。
図書館の書架の間から司書の桃さんは声をかけられた。
「つづきが知りたくてたまらん」
「さがすのを、お手伝いしましょうか?」桃さんはこれが仕事と答えたけれど、
探しているのが貸し出しされた本の、借り手のその後が知りたかったとは。
質問者は、パンツ一丁のはだかの王様だった。
これはある意味、寺村輝夫の困った王様よりももっと困った王様だ。
とにかくそんな恰好で、外をうろうろ歩かないで!

笑えて笑えて、最後はマジにドキドキした。
最後はそこまでしなくてよかったんじゃないのかな、おばあちゃんはおばあちゃんで、その人のままでいさせてあげたかった。


※※※※※※※※※※※
それから「延命寺横丁の夏」
児童書。
古い日本家屋に住む10才の男の子、夏の夜、TVの怖い話特集を見た夜に、見ちゃったよ、白装束の女の子がコトリと家から出てきた姿を。
あんな子、うちにはいない。
誰だい、いったい、お化け?
女の子は翌朝、普通に学校に登校していた。
同じクラスで幼馴染。
昔からいるかのように普通にしゃべって笑っている。
目を白黒させる主人公のほうが、周りのクラスメートがひやかしてくる。
なんだよ“あかり”のことばっかり見て。
でも、こんな子いなかったじゃん。

主人公は社会の時間に偶然見つける。
自分の家のあたり、昔は帰命寺と呼ばれていた。
うちの辺にお寺があった?
あいつ、うちから生き返ったのか?

話はこの路線で続くのかと思った。
しかし、夏休み社会科の自由研究にかこつけて、自宅の昔の聞き取り調査に出るあたりから、あたりに不穏な空気が流れはじめた。
帰命寺の抱える謎はなに?
いったい帰命寺って、なにもんだい。

話はそこから大きく変わり。

変わりすぎだよ、言いたくなるほど他の話になり、でもそれは、すべてが一つにまとまっていく。

うまく言えない。
読んでよこれは、図書館で借りてでも。
それからじっくり語りあおう。
いまはただただ茫然自失。





にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村









[PR]
by mkbookies | 2016-09-18 11:52 | | Comments(0)

本があちらとこちらにあるということ: 「みをつくし献立帖」 高田郁

24リットルのリュック一つで帰省したため、大半の本は向こうの家に置いてある。
横文字は結構キンドルになっているので、まずは「試し読み」でダウンロードできる。どうしても、となったら再購入。
日本語は、結構古本屋さんで事足りる。
北原亜以子、宮部みゆき。一回購入してるからいいよね、自分に言い聞かせながら古本屋さんで安価ゲット。
こっちは図書館という手もある。
なんとかなる。

思っていたら、高田郁のみをつくしシリーズが、リサイクル店でセット販売されていた。
これはキツイ。
後ろの数巻をまだ読んでいない。
定価で購入するよりもお得なセット価格。
状態がそう悪いわけではない。

気が付いたら思わず購入していた。
天からのお恵み。
高田郁さん、定価で買わなくてごめんなさい。

で、セットに「みをつくし献立帖」までが入っていた。
普段この類は読まない。
第一レシピって文庫の後ろに載ってたじゃん、思いつつもぺらぺらめくる。

作品が誕生する過程、料理本が生まれる、一日つる屋の顛末等々、ちりばめられた「内緒噺」
手紙のような朴訥なエッセイ、朝の忙しい時間だというのに、座り込んで読んでしまった。

従来時代小説は江戸物、捕物、剣豪物でなければ売れなかった。主人公を上京させて、厨房で刃物を握らせた作者に万歳。
病を機に方向転換した著者の、長い道のりが身に沁みる。

b0321934_09511987.png









料理をしない私でも、五つ星をつける。
昔エースをねらえか何かで読んだ言葉を思い出した。
「心から出た言葉、心に通じる」。


にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村







[PR]
by mkbookies | 2016-09-14 09:56 | | Comments(0)