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塗り絵の話をしたかったのだけれど、

先日から裏で夜中に人の気配がしていた。
柿の色づく秋、ひよどりもキィキィ鳴き、夜はやっと涼しくなってきた。
奇しくも読んでいる本はホラーライター加門七海。
秋の夜長の怪談話。
変な気配がしても暗がりをのぞこうとは思えない。
ドキドキしているうちにいつの間にかやむ茂みのガサガサ。

朝物置をおそるおそるチェックして、侵入者のいないことを確かめていた。

ある夜、ひさびさに普通の本を読む。
小川洋子。
やっぱり裏でガサガサいう。
二階の窓を開けると、一本の木だけ揺れている。
風じゃないよね、一本だけって。
今読んでるの、加門七海だっけ?


懐中電灯をつける。

小ぶりの柿の木になるでっかいアライグマの頭みっつ。

最近熟れそうな実がいつの間にか消えているのはてめえらの仕業かぁぁ。
そういえばこの間から鳴き声がすると思っていた。
まさかそんなお客さんが来ていたなんて。

翌朝青い実もこみですべて収穫。
よく見ると溝に柿の種がちらかっている。雑草に紛れて柿のヘタ。
祖父の代からの柿の木は、アライグマ御用達であった。

青柿の処理を聞きに病院の母にアポなし突撃。
そのあと市の鳥獣係に電話。
バタバタした一日を送り、夜また小川洋子を開く。
アライグマの切ない声が、柿の木の下から聞こえた気がした。
その夜からお客さんは来ない。


※※※※※

話は大きく変わって塗り絵の話。
ネット上でふとさがすと、やっぱりあったイギリス塗り絵。



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とか、


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高慢と偏見等、ジェーン・オースティンの塗り絵本。


ジェーン・オースティンは著作権も切れて廉価本も電子本も山ほど出ているけれど、
こういう挿絵がどっぷり入っているなら、紙の本も売れるわな、と思ってしまう。
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じかに塗る勇気は私にはない。




※※※※※※※

今読んでいる本。
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囀(さえず)る魚 アンドレアス セシェ
もちろんジャケ買い。

ドイツ語なので蝸牛の歩み。


こいつは、表紙をトレースして、塗ろうかとも考える。



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by mkbookies | 2016-10-07 05:50 | 洋書
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