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「Small Steps(歩く)」ルイス・サッカー著

- 高校を卒業する
- 仕事につく
- 貯金をする
- 暴力沙汰に巻き込まれないようにする。それから
- 「脇ノ下」のあだなを捨てる


更生キャンプを出たArmpit(脇ノ下)くん。高卒資格をとる学校に通いながら、あいかわらず穴を掘って暮らしている。これはれっきとした仕事。時給いくらで働いて、毎日家に帰る生活。目標通り貯金もしている。
そこに更生キャンプ仲間、X線が声を掛けて来た。
「実力派アイドル歌手のコンサート、チケット転売に出資しないか」
ダフ屋をやればがっぽがぽ。チケット代は数倍にはねあがる。
はじめは拒否した脇ノ下。けれどついには巻き込まれ、チケット売買の片棒を継ぐことになる。
転売自体はうまく収まりがついた。X線がチケットをコピーして二重に販売するまでは。

 中盤まではなにもかも思い通りに進むので、コーベンの読み過ぎで読む端から疑ってかかっていた自分が恥ずかしくなるほど純な話、だった。
まん中からいきなり急展開。チケット転売で警察の手が廻り、自分もお尋ね者になる。
一方アイドル歌手は、今までの収益金を、マネージャーに狙われる。
こいつを殺ってしまえば、遺産として大金が転がり込む、と。

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Small Steps Louis Sachar著



ちなみに一作目が こちら。
「Small Steps(歩く)」ルイス・サッカー著_b0321934_14575472.png










(Holesについての過去ログはここ
一話一話リズムもよく、最後には全体が豪快にまとまる。
このシリーズは絶品だ。




by mkbookies | 2015-06-11 15:00 | 洋書
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