フランステロ犯立てこもりで人質となった人のインタビューが報道された。
新聞社乱射後、車で逃走。車が動かなくなった先にあった小さな印刷会社に犯人二人は逃げこむ。 逃げ込み先で人質となったのは印刷社のマネージャー。 解放後のインタビューは、「駆け込みの犯人に対応したマネージャー」という印象を受けた。 - ふたりは暴力的ではなかった。少なくとも私に対して危害を加える気配はなかった。 若いほうが怪我をしていて、手当をして欲しいかと年上に聞き、結局救急車を呼んだほうがいいという話になったのだけれど、 まさかこういうことと(スワットの銃撃)になるとは。 はじめは落ち着いて話していたが、外との交渉の話になった辺りから声が震え、最後は言葉にならず。 当事者には外の状況は把握しがたい。 上にいた従業員が隠れてショートメッセージで警察と連絡をとっていたことくらい、想像はついただろうが、始終犯人と共にいたために打ち合わせなど不可能だった。 地方在のわたしは勤め先である程度の噂や状況を耳にしていたが、帰宅するまで立てこもりの映像を目にすることはなかった。 テレビに写った建物は、郊外の平らな建物。思わず周りの風景を確認してしまった。わたしのさっきまでいたカイシャと同じ類の建物。 あのカイシャに、町から飛ばしてきた車が乱入したら。 人の出入りだけは早朝から多い社なので、閉鎖される前に大騒ぎになっていたよ。 昔、色恋沙汰で猟銃を持って社員が乱入してきたことがあった。それを羽交い締めに押えた女傑がまた復活したかも。 それはさておき、世間ではデモが起こっている。 声を張り上げて更新する代わりに、反テロになったスローガンをダウンロードして掲げている。 黒字に白抜きで「わたしはシャルリ」。 シャルリは事件が起こった新聞社名。 確かに今回の一連の事件を一言でこうまとめるのは非常に明確だけれど、日本でいうなら「わたしはフォーカス」、「わたしはSP◯!」 文字ではなく、この社の元凶となった風刺画をロゴにしたら、これだけ人は集まっただろうか。 今回のデモが素直に「テロ反対」、なら参加した。 なにはともあれ、この執筆出版が元で突然この世から引きぬかれた人たちと、そこにまつわる人々を思うと悲しい。 笑えないブランクには賛同できない。けれどこうまであけすけなく描く人なのだから、もっと生きて、もっといろんな思いをしてほしかった。 こういう単調なブラックを描く人が、年を経てどう変わるか、そういうのが人生の醍醐味ではないのだろうか。 ある朝不意に断ち切られるなんて。 テロには反対。 君死にたまふことなかれ。 死んで花実は咲かないよ。
by mkbookies
| 2015-01-12 15:09
| つれづれ
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