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メモの書き方

ブログで仕事の話は極力しないつもりなのだけれど、あまりにも「フランスでよくある話」なのでちょいと一話。


取引先も絡む用件で、締め切りが昨日の夜、という仕事があった。
社内で他の課の協力も必要なため、先週月曜日に「締め切りMAX金曜日(つまり先週の金曜日)」で作業依頼を出した。
え~、急ぎの仕事が入っていて、と言う声も上がったが、結局あちらこちらの課から三日と待たず納品をしてくれた。
皆さんホントにフランス人かい、と思うほど完璧な納品。
ただ一人、メール返答もなかったので電話をすると「水、木と研修会があるからできないの。今日(火)はその前に済ませておくことが山ほどあるし」
私「金曜にはできる? (おっと、金曜日は隔週で公休が約束されている国だ)今週の金曜日は出?」
相手「うん、じゃ、金曜日にね」
私「朝一でやってくれる? 朝一にこっちも納品済ませるから」
相手「OK、OK」

金曜日、朝二で電話を入れる。
「一行目は取引先から取り消し確認書をもらわないといけないの。どうしたらいい?」
あたしに聞く?それはそっちの課の領域でしょう。
私「んじゃ、それがもらえるまでその行は保留ね。確認書、頼んどいてよ。それからもう一件、二行目は?」
相手「二行目、える君に確認しないといけないの」
私。。。「える君、今日出てる?」
相手「ううん、公休」
でた。
私「月曜日は? 出てくる?」
金曜日、月曜日、水曜日は各自いろんな都合で休む人は多い。
特にこの二週間が学校の秋休のど真ん中。それに合わせて休みをやりくるする人もいる。
それができない人は子供を保育所に預けたりして。それはそれで当人の手配も出費も大変なのだ。
「える君月曜は来るよ。その時に確認するね」
私「OK,あなたも出ね」(なんで念を押さんとならん? しかしそういう国なのだ)
「大丈夫、大丈夫」

そして週明け月曜日。

納品がない。メールを打っても返答がない。
朝二で電話。通じない。
その課の秘書さんに電話。
「彼女、今日、病欠よ」

結局その課の人が力づくで納品してくれ一件落着。
めでたしめでたしの一方、その朝、秘書さんが電話でもらした一言がなんだか頭を離れない。
「彼女、金曜日、える君あてにメモを残してるんだけれど、何のことかわからないの。みんなで解読している最中なんだ」

そういうメモ、私も書ける。
これだからフランスは、なんて言ってはいられない。
彼女が操縦できるようになったら、自分も多少レベルアップできよう。


by mkbookies | 2014-10-28 14:41 | アルザス
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