筆跡鑑定人

ラノベはドラマみたいに時間を指定されないし、どこまで観ようとこっちの勝手だ。
気を張らない、緊張感バラバラの時はもってこい。
なんだか気にはなっていたが、表紙で引いていた本も、カバーをすればこっちのモノ。


谷春慶
「筆跡鑑定人東雲清一郎は書を書かない」


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書き手の性格や、書いた時の状況、焦って書いたか、じっくり腰を落ち着けて書いたかなどは、理論的に解明されている。
中心人物の大学生、著名な書籍家のできることはそれだけではない。
字を見れば、書いたものの感情が流れこむ。

書いた本人がどこに住んでいて、どんな容姿でどんな名前、までわかればオカルトだが、この男にはそこまでできない。
わかることは書から読み取れることばかり。
それでも女子大生の美咲は聞きたかった。
 おじいちゃんが他所の女性に書いた恋文は本気だったの?
 おじいちゃんは、おばあちゃん一筋じゃなかったの?
 あんなに素敵な二人だったのに。

大学の書道部を経由して教えてもらった鑑定家は、構内でもピカ一の、人付き合いの悪い、高飛車男だった。

開口一番断られ、それでも依頼すればののしられ、それでも美咲は喰らいつく。
このままじゃ、おじいちゃんが大好きだったおばあちゃんが可哀想。

そんなきっかけで始まる清一郎と美咲の文字と書をめぐる短編集、一冊につき4話掲載、既刊三冊を一気に読んだ。

展開はクセがあるので三話も読めば次の予測がつく。
清一郎は見てくれはよいが性格が悪い。頭は悪くはないが方向感覚がゼロ。
よって美咲は希望するしないにかかわらず、清一郎の「捜査」に駆り出される。
(性格が悪すぎて他に頼める相手がいない)

展開は多少わかっても、メインのストーリーは多彩だ。
ストーカーあり、古美術詐欺あり、レストランのメニュー落書きあり。
文庫のフォントの話は興味惹かれた。

文庫本と一口で言っても、岩波、集英社、メディアワーク、宝島、字体は社によって決まっている、とは、言われて初めて気が付いた。
岩波はたしかにクセがあるが、その他のところは改めて見直すと、あら、ホントに違うじゃん。
行間の問題だけかと思っていたよ。

自分は書家から程遠い、思い知らされながらも読み進む。

読み進みながらふと思う、文庫の文字は明朝体。発達障害の人にとって、明朝体って読みにくい、と聞いたことがある。
横文字の人にとって、斜めに傾いた文字を読むときに、格段にスピードが落ちるのと同じ。
教科書も、明朝体より漫画のコミック用のフォントを使ってくれればいいのに。


そんな風に気がそれながらも、流れがいいのか、一気に可愛くラブコメ三冊読了。
書きっぷりもよく、勢いよく読めた。
一言言わせてもらえば、
この著名な書家男、口からでるボキャ、少なすぎないか。

たいてい、気に入った著者は他の本も読んでみるのだけれど、
この著者の前作が「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」全七巻完結。

市立図書館になく、いくらネット通販が横行する現代でも、これを大人買いする勇気がない。
今のところ。

今日の読書: 三冊まとめて15星。
あぁ、楽しかった。



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# by mkbookies | 2017-07-01 18:19 | | Comments(0)

筆跡鑑定人

ラノベはドラマみたいに時間を指定されないし、どこまで観ようとこっちの勝手だ。
気を張らない、緊張感バラバラの時はもってこい。
なんだか気にはなっていたが、表紙で引いていた本も、カバーをすればこっちのモノ。


谷春慶
「筆跡鑑定人東雲清一郎は書を書かない」


b0321934_17314284.png










書き手の性格や、書いた時の状況、焦って書いたか、じっくり腰を落ち着けて書いたかなどは、理論的に解明されている。
中心人物の大学生、著名な書籍家のできることはそれだけではない。
字を見れば、書いたものの感情が流れこむ。

書いた本人がどこに住んでいて、どんな容姿でどんな名前、までわかればオカルトだが、この男にはそこまでできない。
わかることは書から読み取れることばかり。
それでも女子大生の美咲は聞きたかった。
 おじいちゃんが他所の女性に書いた恋文は本気だったの?
 おじいちゃんは、おばあちゃん一筋じゃなかったの?
 あんなに素敵な二人だったのに。

大学の書道部を経由して教えてもらった鑑定家は、構内でもピカ一の、人付き合いの悪い、高飛車男だった。

開口一番断られ、それでも依頼すればののしられ、それでも美咲は喰らいつく。
このままじゃ、おじいちゃんが大好きだったおばあちゃんが可哀想。

そんなきっかけで始まる清一郎と美咲の文字と書をめぐる短編集、一冊につき4話掲載、既刊三冊を一気に読んだ。

展開はクセがあるので三和も読めば次の予測がつく。
清一郎は見てくれはよいが性格が悪い。頭は悪くはないが方向感覚がゼロ。
よって美咲は希望するしないにかかわらず、清一郎の「捜査」に駆り出される。
(性格が悪すぎて他に頼める相手がいない)

展開は多少わかっても、メインのストーリーは多彩だ。
ストーカーあり、古美術詐欺あり、レストランのメニュー落書きあり。
文庫のフォントの話は興味惹かれた。

文庫本と一口で言っても、岩波、集英社、メディアワーク、宝島、字体は社によって決まっている、とは、言われて初めて気が付いた。
岩波はたしかにクセがあるが、その他のところは改めて見直すと、あら、ホントに違うじゃん。
行間の問題だけかと思っていたよ。

自分は書家から程遠い、思い知らされながらも読み進む。

読み進みながらふと思う、文庫の文字は明朝体。発達障害の人にとって、明朝体って読みにくい、と聞いたことがある。
横文字の人にとって、斜めに傾いた文字を読むときに、格段にスピードが落ちるのと同じ。
教科書も、明朝体より漫画のコミック用のフォントを使ってくれればいいのに。


そんな風に気がそれながらも、流れがいいのか、一気に可愛くラブコメ三冊読了。
書きっぷりもよく、勢いよく読めた。
一言言わせてもらえば、
この著名な書家男、口からでるボキャ、少なすぎないか。

たいてい、気に入った著者は他の本も読んでみるのだけれど、
この著者の前作が「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」全七巻完結。

市立図書館になく、いくらネット通販が横行する現代でも、これを大人買いする勇気がない。
今のところ。

今日の読書: 三冊まとめて15星。
あぁ、楽しかった。



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# by mkbookies | 2017-07-01 18:19 | | Comments(0)

恩田陸 ブラック・ベルベット 読みかけ。

実家の海っ側の道路では、古くなった水道管の取替工事がはじまった。ドリルで穴を開け、ショベルカーが大活躍。
山っ側の隣家は、住人が二階に上がれなくなったため、庭をつぶして寝室を増築中。チェーンソーやトンカチの音が鳴り響く。
実家の住人は耳が遠くなって久しい。

三方大円団 。


※※※

恩田陸氏のブラック・ベルベットを図書館で借りる。
私にとっての(ほぼ)恩田氏デビュー。
ふぅん、トルコ、、イスタンブール黒い苔に覆われた身体かぁ。
読んでも読んでも乗り切れないん
どぉしてこの人が人気あるんだろう?
思いあまって検索すると、
どうもこれはシリーズの中の一冊で、キャラ読みすべき本だったらしい。

とりあえず保留とする。
準備が整ったらまた会いましょう。

図書館に返却しに外へ出る。
川面を歩いていたら、黒い50センチはある魚に混じって、頭部と腰をびっしり緑の藻に覆われた魚が目に付いた。

言われ多き河のため写真は撮らず。

でもなんだか五分ばかり見入ってしまった。

魚はちゃんと生きていた。

ブラック・ベルベットの前作品、ちゃんと読んでみようかな。



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# by mkbookies | 2017-05-20 10:01 | | Comments(0)

スーツでマラソン、パリ完走。

仮装マラソンはよくあるけれど、スーツにネクタイで走って自己記録を更新。
4/9のパリマラソン、タイムは2h46。
世の中には、そういうことができる人がいるもんだ。

なんでも、結婚式に行った時、車に忘れ物をして、取りに走ったことがあったそうだ。
その姿を見た友人に、「いい感じで走ってるじゃん、マラソンそれで出たら」と言われたのがきっかけだとか。

ビデオはこっち

走れる人は何をやっても走れるのね。




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# by mkbookies | 2017-04-20 21:52 | つれづれ | Comments(0)

人事異動を告知され

親が倒れて一年とワンシーズン、
親の復活と前後して介護施設で働きはじめて半年、
人事異動の告知を受けた。
異動先は高齢者ホーム。
今までのところは障がい者高齢ホーム。

ふむ。

障がい者施設の求人が気になってくる。

なぜに障がい者?
思いつつ応募のメールを書いていて思いたった。

障害者が街にいないから。
坂の多い街にいることもあるが、住宅地近辺にも車椅子を見ない。ベットで移動する人もいない。大きな街の車椅子利用者にしても、若すぎる。

一昨年まで普通に見かけた車椅子観光者、近所の白杖、盲導犬、遺伝子がたまたま回転を違えて育った人たち。
いないじゃん。ここは。
排他された?
病院、施設、引きこもり?

あっちはエレベータのないアパートでも、親族若もん動員して移動してたぞ。1260年代築の美術館には車椅子用の出入り口があり、石畳もへこまず車椅子もベビーカーも入り乱れていた。(大変そうだったけど)

そっか、故郷の町は何か足りないと思ってた。

というわけで障がい系の外出に携わる仕事を探している。

今のもきちんと努力してるけどね。



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# by mkbookies | 2017-04-19 13:43 | つれづれ | Comments(0)

ダサ系Boyと人気者Girl 鉄板の高校平行純愛物語。きっかけがなければこのふたり、一生並んで歩いてるだろう。ひたすら並んで、平行に

クラスの美少女人気者、地味なクラスメートなんて鼻にもかけない。
授業中の必要最低限話しかけにも耳も貸さない。
それが合宿でふたりっきりになったのを機に、学校帰りに話すようになり。

でも、Boyは派手子に引き気味だし、GirlはBoyに言いださない。
定番のライバル、幼馴染、昔の恋、いろんな横やりが入る。
山あり谷ありエピソードには事欠かないのに、内気同士は進展しない。
日々はそのまま過ぎていく。
自分の心の動きに敏感すぎて、目が離せない。
お互いの秘めたときめきは、読んでるこっちにまで伝わってくるというのに。

最近集中力が続かなくって、一冊読むのが遅くなった、
思っていたけれどこれは半日で一気読み。

半日かかったのはついついネットで作者のプロフィールを検索し、この話の4コマ漫画版を読んでいたせい。
ほんのさっき読んだ展開なのに、それでもわくわく読みかえす。
あのときめきをもう一度。
高校の校舎、どきどきしていた毎日、忘れていた想いも思いだせる。


軽い気持ちで買った一冊。ここまではまると思わなかった。
なんせキュート。
そしてラストは。

私もあの時あそこでああしていれば。
このふたり、ずっと並んで歩いてほしい。

「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」筏田かつら著



読んでからググると、著者のサイトがあった。

この本本当は上下巻になるのだけれど、
新人作家なので「上」とつけられなかったとのこと。

こんなピュアな本に、オトナの事情は悲しいする。

思っていたら、「重版&続編出版決定」のお知らせもあった。
オトナも昔はティーンだった。
嬉しいよぉ〜。


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# by mkbookies | 2017-04-08 06:02 | | Comments(0)

郵便屋はチキンを運ぶ

ニュージーランドでは郵便物が減ってしまい、ついにはケンタッキーフライドチキンの配達に手を貸すことになったそうな。

日本では郵便局も宅配屋さんも、通販の流通に右往左往しているというのに。

でも考えればそれも薄利多労働。
あったらあったで、なければないで。

ニュース元:
http://mobile.francetvinfo.fr/monde/pacifique/les-neo-zelandais-n-envoient-plus-de-lettres-la-poste-compense-le-manque-d-activite-en-livrant-du-poulet-frit_2129161.html

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# by mkbookies | 2017-04-04 19:18 | 時事 | Comments(0)

いい加減な夜食 秋川滝美

ブログが更新できない。

家のWIFI機と交信しなくて何か月たっただろう。
毎月の通信費が訪問者のためのみに支払われている状態。
ここはキッズと親族のツーリストハウスか。

いつからかスマホからの更新もできなくなった。
正しくはアプリを入れれば使えるらしいが、キッズもいじるのでアプリは極力入れない。
(買い物もバグるのでそのまま放置。こっちは好都合)

という訳で本の話はこっちでやってます。
本が好き

でもくだらんネタも描きたい。対策探求中。

くだらんネタ、なんかいっぱいあったなぁ。

メモで書き溜めているからそのうちどこかで。


※※※
昨日読んだ本:

いい加減な夜食

賞味期限切れの食材で作った夜食で、お屋敷のボスにスカウトされたシンデレラストーリー。
でもシンデレラ、お城に来たくはなかったの。
だってボスが世間的には完璧すぎて。

以下私見:


 Mom I`m so hungry

ジェーンオースティンの高慢と偏見、BBC版を見て一番印象に残った英語。
こういう言葉はすぐ覚える。

Ici habe Hunger
こっちの本にも出てきた。
ドイツ語版。
横文字にするとかっこいい。
でも耳にするのは「イッヒ ハバア フンガア」

フンガア。

大昔ラジオで一度耳に挟んだだけで一発で覚えた歌のようだ。

♪ フンガア フンガア フンガア フンガア フンガア フンガア

リズムはどうでもいい。
パロディ 入れ歯を忘れえた高齢合唱団。

こっちが親の入れ歯を見るようになって、入れ歯やそれを使っている方々に関する考え方は変わったにしろ、
子供の頃に刷り込まれた歌は消えない。

そんな話よりも本題。

ノリで読む本。
ヒーローに魅力を感じるならよし、ヒロインに入れ込めるならもっと良し。

図書館戦争みたいなノリで、
もうちょっと細かく遊んでほしくて、
状況描写をエピソードでもっと遊んでほしかったが、
まぁそういう本はおいおい出てくるのでしょう。

軽く読むには楽しかった。
ジェーン・オースティンの高慢と偏見、ダーシーも、出会いの前はこんなんだったりして、とか考えたりして。

ポメスという言葉は懐かしかったわ。
フライドポテト。
アメリカに行くとプレンチポテトと呼ばれ、
フランスではポッムフリット。(des pommes frites)
片言の言葉つたない子供が一発で覚える。
ドイツではここからポメス (pommes)になり、もしくはフリッテン。
こういう言葉も一発記憶。

ケチャップにマヨ。
高貴なお方はこうはいくまい。
ヒロイン佳乃は幼少のころからお忍びで、ジャンクフードをお楽しみあそばしていたのでございましょう。
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いい加減な夜食
秋川滝美著

※※※

すれ違い、勘違いストーリーでは、田中芳樹の薬師寺涼子も読みたくなった。
こっちもキャラたちの自己主張がすごかった。
こっちの俺様もエリート路線でぶっ飛ばし、語学堪能、減らず口堪能。

「いい加減な夜食」
6月までにドイツ語マスターする。
個人的に目標再設定。
きっかけになっただけ、読んでよかったと思える本。




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# by mkbookies | 2017-02-26 10:34 | | Comments(0)

書店断ち

思うとこあって、「○○ができるようになるまで本を買わない」と決めた。
例外はプレゼント本。
つまり自分のための本は、目標達成までは買わない、ということ。
この日曜日の話だ。

目標も、東大合格のような、私にとってハードルでしかないものではなく、もう数週間前に達成できていてもおかしくなかったもの。

そして二日。

古来の風習、「お茶断ち」「酒断ち」は、目標達成のためにもかなりの効果があることを、この歳になってはじめて知った。

ケツに火がついたってやつです。

明日もきっとうまくいく。




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# by mkbookies | 2016-12-06 10:40 | つれづれ | Comments(0)

13人のテーブル /13 à table 2017

久しぶりに紙の本を読む。
キンドルに入っていなかったから。
もとより積ん読読みかけの多いたちで、キンドル試し読みでここのところ足りていたのだが、毎年恒例チャリティ本がペーパーバックでしか出なかった。
それはそれで売上クリアでよろしいかと。

十三人のオムニバス、ランダムに読んでいく。
まずはフランソワーズ・ブルダン、non-anniversaire

あらすじ:
クリスマスディナーにくる二人の子供。もう大きくなって自分の生活に忙しい。来たと思えばさっさと食べて、帰宅ばかり考えている。会話もクリスマスというより、日常会話の延長。三人目は来るわけないじゃん。
放蕩に忙しい三人目は、去年も一昨年も来なかった。今年だって来れるわけないよ。
ー あの子は来るって言ったんだから。
ー あらあらそうですか。
そしてパーティは終わる。
テーブルには食べ残しのディナー。
片付けるのは明日でいいの。
私には時間だけはいっぱいあるんだから。

======
安定して読める人気作家。
クリスマスは一族の一大イベント。
家族ってこんなものだよね、と思える話。


※※※※※



マルク・レヴィ Accords nus



あらすじ:
恋愛には不器用な社会人、見かけた女性に一目惚れ。
思わずつけて行った先で、無言で一冊の本を渡された。
ー ここには来ないで。
そして彼女は玄関先に現れた。

========
感想:
いつものおセンチなレヴィ節。
今回は素直に読めた。
私が大人になったのかしら。
それとも以前怪談本をいくつか読み続けたせい?
どこか幻想的で、この世のものとは思えないような空気が漂う。
ゴーストかい、思えるほど線が細く、存在感の薄げな儚い女性を想像してしまった。


これは今の所一押し。
あと11編。どんな話が続くのだろう。


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# by mkbookies | 2016-11-30 22:40 | 洋書 | Comments(0)

ホラー・ジャパネスク読本

もう怖い本は読まない。
心に決め、図書館に加門七海、「怪談を書く怪談」、「うわさの人物 神霊と生きる人々」対談集を返す。
そしてお持ちかえりが「ホラー・ジャパネスク読本」
なぜなんだ。

宮部みゆきもしゃべってるし、加門さんもご登場。京極氏もいれば他の方々もきっとすごい。
そして読了。

すごかった。

津原泰水さんって、男性だったのね、そんなレベルの本読み歴をもつ私にとって、泉鏡花も田中貢太郎も新鮮だ。
福澤徹三さんもさがしてみよう。

噂に聞いていたが怖くて手が出せなかった三津田信三さんにもびびらされた。
百物語にまつわりすぎた百物語がたり。
対談にまで考えオチをつけるなんて行き過ぎだ(ケツの穴のちっちゃい私)
布団にもぐって電気を消して思い出した。

今井志摩子さんの普通に語る岡山談。
ーここはナメラスジだからね。
魔の通る道だっけ、(読み返そうにも今は図書館に返却したので確認できない)
高校の通学バスの通る道にナメラ、ってあったな。滑と書いてナメラ。
あそこもいわれがあるの?
昔は山奥だから、狐道と言われてもおかしくなし。
軽い気持ちで検索すると、
ビンゴ。

源平合戦が激しかった地で川沿いの周辺は血みどろとなり滑(なめり)進めないほどで。

え、

先日就職が決まって、夜中自転車で走るかどうか真剣に検討した道だよ。

ひぇぇぇぇ。

もう怖い本は読まない。

ホラー・ジャパネスク読本 東雅夫著



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# by mkbookies | 2016-10-28 09:26 | | Comments(0)

水道の水が階下まで フランス ブルターニュにて

フランスの新聞から:

上のウチから水が漏れてます。
上は留守で、留守番は犬が三匹。
喉が渇いたワンコが、お風呂場の水道のレバーを上げて飲み、閉め忘れたことが原因の模様。
こちらがワンコちゃん。https://www.chien.fr/race/berger-belge-malinois/
ベルギーのシェパード犬 マリノア。
ニュースソースはこちら http://m.20minutes.fr/rennes/1943151-20161015-bretagne-inondation-causee-trois-chiens-assoiffes



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# by mkbookies | 2016-10-16 06:11 | つれづれ | Comments(0)

徒然と本の話

よせばいいのに加門七海を読んでいる。
可愛い名前に反して、生々しいホラー作家。書くものは現実性に富み、この世の者ではない者を自ら呼び、読む人の電車を乗り越させる、スピリチュアルライター。
出身大学多摩美だよ、きっときっと絵も描ける。
わたしにとっては、もうどこをとっても信じられない存在。
図書館で「鳥辺野にて」を借りて、迫真すぎて途中で走って返しに行ったこともあった。
性懲りもなく、「猫怪々」を読み、なんだノンフィクションのほうが、軽い調子で読み流せる、と思ったのがはじまりで、
「怪のはなし」「おしろい蝶々」「怪談徒然草」と読んできた。
「おしろい蝶々」の親王の話の宴の風景など、思わずそこだけコピーを取りそうになったほど。
加門七海氏も長野まゆみ氏も、こんなに書けるのに、どうして表街道の路線にならないんだろう。
思いつつも読み、読みおわったら怖くてさっさと図書館に返しに行くくせに、三日と開けずに次を借りる。
これはいったいどういう訳だ。

先日「心霊づきあい」を読み終えた。
11人との対談集。あなたの知らない世界の新倉イワオ氏や、稲川淳二氏の中に、民話に造詣の深い松谷みよ子氏の名前があったから、と自分で言い訳しながらのスタートだった。
大森亮尚氏の名前は、アキヒサと読むのだと初めて知った。
「世界ふしぎ発見!」は異様な確率で虹が見れることも初耳だった。
呪術師の話も興味深い。そういう存在が「ふつうわかるでしょう、近所の人が留守かどうか」というレベルでお付き合いをする村民の話があったのは「怪のはなし」だっけ、とまた読み返してしまいそうになった。
エッセイ、対談は語り口が軽いのだ。軽く怖い話を語るからなんだか読める。どんどんどんどん次を読む。
今読みはじめたのは「怪談を書く怪談」これもエッセイ。
冒頭の話なんて当事者にとっては半端じゃない。
解決してくれる大伯父がいなければいったいどうなっていたか。
けれど加門七海の知人は、いい人ならば必ず解決する。
これがうれしくて、どきどきしながら読むんだよな。




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# by mkbookies | 2016-10-15 15:43 | | Comments(0)

ずずず ウィッシュ リスト

バスに乗る。
前の席の男性(推定 お勤め人)が盛大に鼻をすすっている。青っぱな? 隣人女性、若い、(推定 美人)もすすっ。書いていると後方からもすすすすす。

そういえば夏に娘が図書館を嫌っていたっけ。
静けさの中で盛大に音が響いて。


ああ、日本に戻ってきたんだと、実感。

オリンピックまでに、鼻、かんでください運動を展開しよう。




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# by mkbookies | 2016-10-14 08:13 | 徒然 | Comments(0)

フレンチエリート予備軍 三日間のスト クラスメートに在籍させろ

どこかでプッチッとダニにかまれた。
何日かたって、もしかしたら何週間かもしれない。なんだかだるくなってきた。熱があがる、筋肉痛、インフルエンザかもしれない。いや、ただの風邪だろう、思っているうちに神経症がでてきて。

ライム病は野に住むダニが媒介するやっかいな病気。
犬猫、ウマもかかりうる。人間もしかり。



という風にか、一人の女の子がダニに噛まれた。
症状が重くなり車椅子が必要となった。
しかし学校にはエレベーターがない。
転校させると学校側が判断した。
けれど行先に、彼女の行きたいクラスはない。
学校は由緒正しいエリート学校。パリのリセ・モリエール、インテリキッズの集まるプレパラシオンの一生徒だった。

エリート予備軍、グランゼコール選考前の養成所、だわな。
授業の内容もハイレベルだろうが、生徒たちも『頭と舌』に自信を持っている。

三階の授業を一階でやればいいことじゃない。

小学生でもわかるような対応を学校は拒否。

月曜日、クラスメートは抗議ストを実行した。

勉強も忙しいが血気盛んな17、8。
フランスは飛び級もありなので、もっと若い生徒もいるかもしれない。
だれもが将来の正念場。
それでも伝統校にたてついた。

三日後、学校が譲歩。
転校は白紙に戻る。

弁の立つフランス教育育ち VS 向こうの主張に抗戦する学校陣。
相手の主張っていうのは、すべてを受け入れることじゃない。
学生だからと足蹴にすることでもない。
お互いに意見を表明して、双方納得する着地点を見つける。
こういう交渉を幼いころから重ねていけば、嫌でも経験値は上がる。

どういう交渉があったのか、見てみたかったなぁ。




ニュースソース DNA (Les Dernières Nouvelles d'Alsace)



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# by mkbookies | 2016-10-13 06:46 | 時事 | Comments(0)

塗り絵の話をしたかったのだけれど、

先日から裏で夜中に人の気配がしていた。
柿の色づく秋、ひよどりもキィキィ鳴き、夜はやっと涼しくなってきた。
奇しくも読んでいる本はホラーライター加門七海。
秋の夜長の怪談話。
変な気配がしても暗がりをのぞこうとは思えない。
ドキドキしているうちにいつの間にかやむ茂みのガサガサ。

朝物置をおそるおそるチェックして、侵入者のいないことを確かめていた。

ある夜、ひさびさに普通の本を読む。
小川洋子。
やっぱり裏でガサガサいう。
二階の窓を開けると、一本の木だけ揺れている。
風じゃないよね、一本だけって。
今読んでるの、加門七海だっけ?


懐中電灯をつける。

小ぶりの柿の木になるでっかいアライグマの頭みっつ。

最近熟れそうな実がいつの間にか消えているのはてめえらの仕業かぁぁ。
そういえばこの間から鳴き声がすると思っていた。
まさかそんなお客さんが来ていたなんて。

翌朝青い実もこみですべて収穫。
よく見ると溝に柿の種がちらかっている。雑草に紛れて柿のヘタ。
祖父の代からの柿の木は、アライグマ御用達であった。

青柿の処理を聞きに病院の母にアポなし突撃。
そのあと市の鳥獣係に電話。
バタバタした一日を送り、夜また小川洋子を開く。
アライグマの切ない声が、柿の木の下から聞こえた気がした。
その夜からお客さんは来ない。


※※※※※

話は大きく変わって塗り絵の話。
ネット上でふとさがすと、やっぱりあったイギリス塗り絵。



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とか、


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高慢と偏見等、ジェーン・オースティンの塗り絵本。


ジェーン・オースティンは著作権も切れて廉価本も電子本も山ほど出ているけれど、
こういう挿絵がどっぷり入っているなら、紙の本も売れるわな、と思ってしまう。
b0321934_05163668.png














じかに塗る勇気は私にはない。




※※※※※※※

今読んでいる本。
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囀(さえず)る魚 アンドレアス セシェ
もちろんジャケ買い。

ドイツ語なので蝸牛の歩み。


こいつは、表紙をトレースして、塗ろうかとも考える。



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# by mkbookies | 2016-10-07 05:50 | 洋書 | Comments(0)

友風子


最近はまっている本。





b0321934_08391997.png

















Livre de coloriage pour adultes Dragons 1 & 2

大人用の塗り絵。
絵がうまくなりたいなぁと思って。
色のセンスも欲しいと思って。

こんなので、練習、できるかな。

イラストについて、思いはじめたそもそものきっかけは、最近ジャケ買いしたい若い文庫、児童書がやたら多かったせい。
「わが家は祇園の拝み屋さん」、
「ゆめ結び むすめ髪結い夢暦」、
講談社青い鳥文庫「あやかしの鏡」、
お財布と相談している間に気がついた。
表紙が「全部友風子」さんだ。

(サイトはこちら。仮住まい?)


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(サイト内より)




岩崎ちひろさんのような水彩のぼかし、こんなのが描けたらいいな。
思う私にそもそものデッサン力も色のセンスもかけている。
絵心、欲しい。
マーフィの法則に賭けるか。
とりあえず、画集でお茶を濁すとしよう。


b0321934_08273097.png










この人の描くお茶は、赤い澄んだハーブティかもしれない。




あぁ、淡いぼかしを背景に昇る、巨大な龍が描いてみたい。
夢は大きくもってみよう。

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# by mkbookies | 2016-09-21 08:55 | | Comments(0)

ちょっと呆然: 柏葉幸子さん二冊 & 「ダンナ様はFBI」

三冊読む。


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さて、一番読み終わって呆然としたのはどれでしょう。

そんなこと知らんわ。
言われそう。
ちょっと聞いてみただけです。
どれも新刊ではないし。
左から 「ダンナ様はFBI」田中ミエ 2008年12月発行
「つづきの図書館」 柏葉幸子 2010年
「帰命寺横丁の夏」 柏葉幸子 2011年

まずはエッセイ、FBIからいきましょう。

ダンナ様、は「ダーリンは外国人」というマンガが出たころ、二番煎じ? というタイトルで出てきた本。
ある日仕事先に行く途中、いきなり道をはばんだ異国の男は、後日いきなり電話をかけてきた。
どうして連絡先を知ったのだ。
そしてその後ぽつりぽつりと手紙が届き、二年後にはプロポーズ。
プロポーズって、お付き合いの一つもしてないじゃん。
けれど相手はFBI、行動心理分析はお手の物、著者はどんどん手玉に取られ。
無理難題も押し切ってくる。黙って俺についてこい!??
一挙一動を束縛する元FBI、退職してもFBIは体から抜けず。

モラハラかい? このアメリカン、まるでコンビニ人間だよ、と思っていたらもう20年以上前にあった話だった。
この人なんだかやっぱり変、その変なところが書きたかったという著者。
不思議なカップル生活を、軽妙に突き放したように書き綴っていた。
ご主人、世間から身を隠したいようなのに、何をやってもネタになって世間に有名になっていく。
挙句の果てには映画になって。
この国際結婚、結局何とか続いたのかいな。
娘さんはどうも大学生。ちゃんと社会に適応できるように育ったのでしょうか。
ネットで見るところ、娘さんもうまく距離をはかりながら、20年以上家族をやっていたそうだ。
ご主人が2011年に病気で亡くなるまでは。
キツイよね、そういうラストって。
いろんな意味で、ダメもとでアタックしてよかったじゃん、ムッシューFBI。
人生いろいろあるものだ。

※※※※※※※※※※※
次に「つづきの図書館」
児童書。
図書館の書架の間から司書の桃さんは声をかけられた。
「つづきが知りたくてたまらん」
「さがすのを、お手伝いしましょうか?」桃さんはこれが仕事と答えたけれど、
探しているのが貸し出しされた本の、借り手のその後が知りたかったとは。
質問者は、パンツ一丁のはだかの王様だった。
これはある意味、寺村輝夫の困った王様よりももっと困った王様だ。
とにかくそんな恰好で、外をうろうろ歩かないで!

笑えて笑えて、最後はマジにドキドキした。
最後はそこまでしなくてよかったんじゃないのかな、おばあちゃんはおばあちゃんで、その人のままでいさせてあげたかった。


※※※※※※※※※※※
それから「延命寺横丁の夏」
児童書。
古い日本家屋に住む10才の男の子、夏の夜、TVの怖い話特集を見た夜に、見ちゃったよ、白装束の女の子がコトリと家から出てきた姿を。
あんな子、うちにはいない。
誰だい、いったい、お化け?
女の子は翌朝、普通に学校に登校していた。
同じクラスで幼馴染。
昔からいるかのように普通にしゃべって笑っている。
目を白黒させる主人公のほうが、周りのクラスメートがひやかしてくる。
なんだよ“あかり”のことばっかり見て。
でも、こんな子いなかったじゃん。

主人公は社会の時間に偶然見つける。
自分の家のあたり、昔は帰命寺と呼ばれていた。
うちの辺にお寺があった?
あいつ、うちから生き返ったのか?

話はこの路線で続くのかと思った。
しかし、夏休み社会科の自由研究にかこつけて、自宅の昔の聞き取り調査に出るあたりから、あたりに不穏な空気が流れはじめた。
帰命寺の抱える謎はなに?
いったい帰命寺って、なにもんだい。

話はそこから大きく変わり。

変わりすぎだよ、言いたくなるほど他の話になり、でもそれは、すべてが一つにまとまっていく。

うまく言えない。
読んでよこれは、図書館で借りてでも。
それからじっくり語りあおう。
いまはただただ茫然自失。





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# by mkbookies | 2016-09-18 11:52 | | Comments(0)

かねがね噂は聞いていましたが :ペコロスの母に会いに行く 岡野雄一

どうしてこの本を買うんですか?
書店で購入した人を目の前にして、著者は男性客に聞いたという。
介護に携わる若者が、被介護者にも背景があると一番わかるのがこの本だから、そういう風な言葉で返答を得たそうだ。
今朝の毎日新聞に載っていた。
言葉はうろ覚え。
新聞は今朝、入院している母に持って行ったので、今すぐには正確な内容が確認できない。
本の虫の母は、次に会う日に聞くかもしれない。
— この本読んだ?

噂には聞いていた。
長崎の本屋で何か月もベストセラーになっていた本があると。
そこから西日本新聞社が全国出版し、今も版を重ねている。

興味はあった。けれど歳を重ねた親を持ち、そしてわが身のためにも耳をふさぎたくなるこの病。
母入院中の病院にある、ボランティア図書館の棚にあるのも知っていた。
今まで見て見ぬふりを重ねてきた。
けれど今の母なら聞けるだろう。
— この本読んだ?
まだ本が読めるならば。
本が読める頭も体力もあるならば。

渦中にいたこの作者は、この病とまっこうから立ち向かっている。
笑わないとやっていられない、という気もわかる。
親御さんを見舞いに行って、家に帰って描いたというマンガ。
こんなに笑えるとは思ってもいなかった。
ほのぼの。
お母さん、すごい。
いい感じでぼけてるね、
思わせるリズム。
時空移動のタイミング。
ところどころ出てくる笑顔。
うますぎ。
泣いちゃったよ。いい年して。電車の中で。


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「ペコロスの母に会いに行く」 岡野雄一 西日本新聞社出版



時代を飛んでしまうのは、こういうのもあり。

大島弓子の四月怪談の中の一話。


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この病、ご家族、身近にいる人には大変だ。
でも、
言葉も発せなくなると、もっとつらい。


※※※

と、認知の話でセンチになったのでちょっと盛り返す。

認知は脳の病です。
脳のどの部分かは専門家に任せることにして、脳の前葉頭を盛り上げるほうに話を持っていく。

やる気を出すには前葉頭に活を入れてあげればいいらしい。
どうやって?
肉を食べろ、大豆を食べろ、特に牛肉を食べたり、ニンニクを食べたりすると増えるらしい。
栄養素で言えばビタミンB6、鉄も効く。
ほかには、笑う、ときめく、目標を立てる。
中でも小さな目標を立てて目標を達成させると脳はうはうはドーパミンを出すらしい。
ご褒美、おいしいものを食べたり、歌ったりなんかするのもよいらしい。
他にも運動したり、いつもと違う道を通ったり。出展:本当に必要な人だけにドーパミン増やす方法教えます。

心理学の時間ですよ!!より。

今日から親に、豆、肉、卵、たべさせるぞ。マグロにイワシ、カツオに白鮭。
それから笑わせて歌わせて。
目標の達成、これは、やっぱり日常の生活に、積極的に取り組んでもらわんと。

家事を回して褒めて笑って。

明日はどれだけできるかな。
いっっひっひ。

※※※※※※※※※※

一番上の、岡野雄一氏の本を買った男性は高齢者施設の施設長さんで、
「認知症介護を志す若者に最も教えづらいのは、目の前のお年寄りがどういう人生を歩んでここにいるのか思いをはせることです。この本はそれを教えてくれる」そうおっしゃったそうです。
9/15(水)毎日新聞に書いてありました。ちなみにインタビューの聞き手(おそらく書き手)は尾中香尚里さん。
今日、母から新聞を回収してきました。
ペコロスは母の元に。

読むかなぁ。

追記まで。
           2016/09/17




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# by mkbookies | 2016-09-15 21:52 | マンガ | Comments(0)

そろそろ年貢の納め時 : 横文字

不意に暇ができたので何をしよう、献立帖も読んだし、本編、みをつくしでも、と考えつつもネットをしてしまう。
明日できることは今日やる、基本的にそのスタンスでできるようになったは、ネット一つでも不意に不通になるフレンチライフの賜物。
しかし、それでもいまだに、実際に手を付けるまで他の事に気を散らしてしまう傾向にある。

という訳で、ネットを見ていた。
書評サイト、本が好きで見かけた「囀(さえず)る魚」、著者アンドレ・セッシェ、苗字にアクセントが付いている。原書、フランス語? 検索してみると、
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なにこれ、
この、この、向こうに生えてる二本の長いのは、もしかして、もしかして。

(Andreas SECHE “大文字のEの上にアクセント記号”、Zwitschernde Fische)

オリジナルがドイツ語の本だった。

ドイツ語が読めるようになりたい!!!



言葉読めなくても、表紙だけなら今の時代、ネットで眺めていればいいんだけどさ、
どうしても手元に欲しいなら、買えばいいじゃん、ちゃんと払って。
今画面の前でいろんな思いが頭の中をぐるぐる回っている。

日本語の書評によると、どうもこれは本フェチのための本らしい。
いいえ私はウサギフェチ。

え、え、え、
どうしよう。
ドイツ語、いつかやろうと思ってたんだけど。
明日できることは今日やるけれど、いつかやろうと思っていたことは全く範疇になかったよ。

とりあえずKindleで原書のサンプルをダウンロード。
いったい誰が読むんでしょう。

ど、ど、ど、ドイツ語だ~。



日本語版はこれ。

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囀(さえず)る魚 アンドレアス セシェ
図書館で借りようかと検索したら、2冊あるけど予約が16件。
ど、ど、ど、どぉしよう。

公式サイトらしきものはこちら



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# by mkbookies | 2016-09-14 12:16 | 洋書 | Comments(0)

本があちらとこちらにあるということ: 「みをつくし献立帖」 高田郁

24リットルのリュック一つで帰省したため、大半の本は向こうの家に置いてある。
横文字は結構キンドルになっているので、まずは「試し読み」でダウンロードできる。どうしても、となったら再購入。
日本語は、結構古本屋さんで事足りる。
北原亜以子、宮部みゆき。一回購入してるからいいよね、自分に言い聞かせながら古本屋さんで安価ゲット。
こっちは図書館という手もある。
なんとかなる。

思っていたら、高田郁のみをつくしシリーズが、リサイクル店でセット販売されていた。
これはキツイ。
後ろの数巻をまだ読んでいない。
定価で購入するよりもお得なセット価格。
状態がそう悪いわけではない。

気が付いたら思わず購入していた。
天からのお恵み。
高田郁さん、定価で買わなくてごめんなさい。

で、セットに「みをつくし献立帖」までが入っていた。
普段この類は読まない。
第一レシピって文庫の後ろに載ってたじゃん、思いつつもぺらぺらめくる。

作品が誕生する過程、料理本が生まれる、一日つる屋の顛末等々、ちりばめられた「内緒噺」
手紙のような朴訥なエッセイ、朝の忙しい時間だというのに、座り込んで読んでしまった。

従来時代小説は江戸物、捕物、剣豪物でなければ売れなかった。主人公を上京させて、厨房で刃物を握らせた作者に万歳。
病を機に方向転換した著者の、長い道のりが身に沁みる。

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料理をしない私でも、五つ星をつける。
昔エースをねらえか何かで読んだ言葉を思い出した。
「心から出た言葉、心に通じる」。


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# by mkbookies | 2016-09-14 09:56 | | Comments(0)

木地雅映子(きじかえこ) 氷の海のガレオン

親の入院で一年間の休暇をとって帰省中。
はじめはあわてて「末期休暇」を申請したが、これは最長3か月とのこと。
短すぎるとあわててサバティックで申請をし直した。
やることがある、試してみたいことがある、何かに専念したい、で一雇用先で一回だけ、一年間とれる休暇。
こういうのって、転職準備とか、世界一周とか、放浪の旅のために取るんだと思っていた。
まぁ、夏にはキッズが観光で来たが。

様態は落ち着き、一度退院し、また入院し、一方家のほうにも障害一級がおり、

一年じゃ足りない。

年末には介護離職になりそう。

無念。

それでも時は流れる。
「マイナークラブへようこそ」ではまった木地雅映子を図書館で数冊借りてくる。
「マイナー」は有閑倶楽部や桜蘭ホスト部、ハチミツとクローバーをほうふつされるものがあったが、どうもデビュー作は重いらしい、と聞いたので図書館で小手調べ。

氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)


まず「氷の海のガレオン」

群像新人文学賞の優秀作品に選ばれ、デビュー作になった話。
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自らを天才だと信じて疑わないひとりのむすめがありました。青木杉子。十一歳。――わたしのことです。

学校に通わなければいけない6年生の話。

梨木香歩の「西の魔女が死んだ」より腹に力が入った女の子。でも、学校に行かなければいけない。


どうして?

学校には黒オーラの女の子たちがいる。(←とは文中語られていないが)

親だって、学校が一番だなんて思っていない。
でも、言わなきゃいけないんだ。
学校に行きなさいって。

どうして?

読んでいて、なんでこういうやつらと合わせていかなぁあかんねん、と思ってしまった。
意地悪な女の子っていうのは、ホントに底意地が悪い。
そして自分を持とうと、頭(こうべ)を上げようとあがく主人公が「西の魔女」よりもっと真摯。


どこか似た雰囲気の本があった。
思っていたがと、アップしながら気が付いた。
人間失格じゃん。斜陽とか。
上から目線の自信に欠ける主人公。
こっちはもっと時代が現代で、涙がとってもなまなましい。


※※※
「オルタ」

六歳、小学校一年生の女の子が主人公。
自閉症がかっていたが、母親とのコミュニケーションはとれている。
女の子が怖いと思ったとき、目の前に見えない壁を下ろしてしまうことは理解している。
隣の席には多動児。
境界線を越えて、怖いことをいっぱいしてくる。
鉛筆をとったり、消しゴムを破壊したり、はさみをふりあげたり。
どうして???
どうして学校に行かなきゃいけないの?


あとがきからするとほぼ実話。
あとがきのラストはきっと実話そのママ。
この歳ではこの言葉が、一番応えたよ。
引用はしないので、機会があったら手に取って。
これほど不意打ちはオチは、簡単にはばらせない。



子どもは社会の預かり者なのだから、理不尽なことにどうやって対処したらいいか一緒に答えを探し、危険がせまったら叫んで逃げ、
そんな小手先では我慢できない、もっと繊細な人がいる。
いろんなひとがいるから、本当の解決策が見つかるのだ。
黒いオーラをぶっ飛ばせ!!!



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# by mkbookies | 2016-09-13 06:45 | | Comments(0)

神坂智子 りめんばぁ

図書館でラノベの文庫などを借りてきて、パラパラ。
今回借りてきたのは自己愛が強いのが多くていまいち乗れず。
と思っていたら木地雅映子さんのマイナークラブシリーズにどっぷりはまる。
お金持ちの学園の、はぐれ生徒物語。
雰囲気がマンガ、一条ゆかりの「有閑倶楽部」、葉鳥ビスコの「桜蘭ホスト部」じゃん。
というわけで古いコミック、雑誌を引っ張り出して読みはじめる。
ラノベの自己完結して小さくまとまったミステリとは違う、トラブルメーカーが難から難を呼ぶ有閑倶楽部、思いもしない展開が横槍を入れ、話はどぉまとまるんだい、あんた、基本は短編集だろう、ページ数に限りがあるのに、とドキドキさせる波乱万丈。そうそうこのノリを読みたかったのよ、と一気読み。私はいったい何をしているんだろう。

萩尾望都さんは短編の名手だと思っていたけれど、「わかりやすさ」「エンタテイメント」では実はこの人、群を抜いていたんだわ。
少女漫画をなめちゃいけない。

と、思いつつ本棚に戻す、と
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捨てたと思っていた切り抜きと再会。


何百年も時を刻む八角時計や
甘くカビの匂いをもった片山潜のアメリカから持ち帰った一八八〇年代の本
伊万里焼のみごとな焼き物
もう決して鳴ろうとしない旧式の電話機 蓄音機
山岡撤収の額とか くちはてた倉には 篭やちょうちんや裃までねむっていて…




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神坂智子 Remember りめんばぁ、
大好きだった日本家屋。




読んじゃったよ。

おたんこナースの似鳥さんが、夏休み一日太宰を読んだというけれど、
わたしは親の介護で有閑倶楽部と神坂智子さんかい。

いい加減にコミックで見たい、と思いネットで探すと、こういうのがあった。
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「べんがら格子の家」
同じタイプの話らしい。
この人、明治の話で「パンと懐剣」も書いていたけれど、もっと和(わ)で私小説的な話らしい。

この方の明治は、ふわっとした雰囲気があってペン画がよく似合う。
そういえば「小春日和」がどこかにあるかも。
そして昭和後期の子供部屋探索は、まだまだ続いて日が暮れる。




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# by mkbookies | 2016-09-11 07:16 | マンガ | Comments(0)

病院での再会

母が年明け早々に入院した時、病院のコンビニに並んでいるのを横目で見ていた。
活字中毒なのは自分だけではない。
入院して外出できない人に、この本はあるのだ。
母は100グラムの文庫本ですら重いという。
読めるうちに読める出会いを。通りすがりの見舞客が気軽に買うべきではない。
胸の内で繰りかえし、なんとか衝動買いする手を止めた。

先日、母が再度検査入院をした。
病院内、寄付本を貸し出す図書館で、この本を見かけた。
あなたは同じ本?
わたしにはどれも同じに見えるのだけれど。



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「床下仙人」原宏一

子どもに顔を忘れられるほど家に帰れないビジネスマン。
誰かうちにいるみたい。留守宅を守る妻が言った。
出しっぱなしだった新聞が朝起きたら片づけられているという。
そんなわけはないだろう、言った亭主も目の当たりにした。
ゆっくり床の下に消えていく仙人を。

ファンタジーに始まって、現実味いっぱいで終わる話。
充分に現実味がある話だが、床下にポイントを置くあたりが不意打だった。

半面、昔他のタッチで床下男の話を読んだことがある気もした。
気のせいかも。
なにはともあれ、登場人物たちがいい意味で生々しかった。

生のサラリーマン、労働者本と言えば



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「まぼろしのパン屋」松宮宏


満員列車に押し込まれる日々、朝から壮絶な関取合戦。座れなければ社まで立ちっぱなし。会社は会社で先日暴力団との癒着が発覚し、上が大変わりしたとばっちりで、スケープ・ゴードな役割りが回ってきている。億単位の運用を任される一経理。家庭は円満、亭主元気で留守がいい。家も買ったし、妻はパン焼きに熱を入れる。いいものを焼くにはやっぱりいい材料を使わなくっちゃね。高価な輸入小麦を使って、おいしいパンには高価なワインを。文中には出てこなかったがここまでいいパンが焼けるならきっとオーブンもプロ並だ。言及がないので薪ではなかろう。一方会社では億単位の赤字を出してしまう。上から指示があった小麦相場が裏目に出た。「この小麦はどうするんだ」上司に言われる。「パン屋でもはじめるか」いやいや話はそんなに簡単にパン屋に向かうものではないのです。

& ホルモン屋のおじい大活躍の「ホルモンと薔薇」、満員電車に押し込む側の、「こころの帰る場所」
サラリーマン、労働者ハッピーエンドな、こっちは読んでいてうれしくなるようなファンタジーだった。

活字中毒の母は、本が切れると騒ぎだす。
先日これを読んでいた。

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572グラム


腕の力は回復しているらしい。



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# by mkbookies | 2016-09-06 06:12 | | Comments(0)

「脳には妙なクセがある」 池谷裕二著

図書館で借りてきて、まだ読み切っていないのだけれど、きっといつまでたっても「完全には読み切らない」自信があるので今書く。

「脳には妙なクセがある」 池谷裕二
ソフトカバー300頁以上に小ネタが山ほど記されている。

「脳によい、わるい、12の栄養素」P.209 だとか、
「コーヒーの香りをかぐと、他人に対して親切になる」P.155 だとかの実用ネタがあると思えば、どう活用したらいいのかわからないほどの専門ネタもある。例えば、
アメリカの大学で男子学生に教育番組とHビデオを見せた。それぞれ閲覧した後に男子学生から汗を回収。それを女子学生に嗅いでもらった
嗅覚は特に区別なし。
しかし、脳は教育汗とH汗をはっきりと区別していた。

忍ぶれど、色に出にけりこの脳波。

わかりやすく書いてくれたのは東京大学の先生。
東大入門本としても(?)、いつも傍らに置いて、ランダムに読んでいきたい。
図書館はどこまで延長させてくれるだろう。



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気に入った本は、買うべきなのだろうか。
買うとなれば金銭面からも考えなければならないし、場所、この先引っ越しもあるだろうから持ち運びの問題も出てくる。
Kindle?
でもやっぱり紙がいい。
それだと場所と移動の問題が、
ああ、どうしよう。
買おうか。

人間年齢とともにリスク管理能力が減っていくと、この本に書いてあった。
買おうか。
どうしよう。

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# by mkbookies | 2016-08-17 23:44 | | Comments(0)

夢が叶うということ : パンダを自宅で飼う方法 白輪 剛史著

真面目に本職に励もうとした矢先に、王子動物園へのお誘いがきた。
神戸港で産湯につかり、幼稚園、小学校と遠足と言えばこの動物園、引っ越しても出先からでも、目をつぶってでもたどりつける。
久々のお誘いをどうしてむげに断れよう。
思って早朝電車に乗り込む。
下車する駅を乗り越した。
読んでいた本が悪かった。

「パンダを自宅で飼う方法」白輪 剛史著


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18才からの動物商、爬虫類やケモノを扱ってきた知識を生かし、素朴な一般人の疑問に答える。
パンダは飼えるの? 
ナマケモノは?
チーター、ペンギン、フラミンゴなんてどう?
シロナガスクジラなんてどうやったらいいの?

意外と飼いやすい動物も挙がっていたが、においの問題、サイズの話、温度に湿度、エサの解凍の仕方、至れり尽くせりの解説書だった。
電車の中でも夢中で読んで、ついつい動物園でも開いてしまう。
園に何しに来てるやら。

著者は思わぬところから、亀水族園を手に入れた。
改造して動物園に。
子供の頃からの夢は、自分の動物園を持つことだったそうだ。
妄想でも大口でも、夢は叶うときは叶う。

広い広い古城に住めたなら、きっとわたしはキリンと住もう。
始終修理が必要な城で、キリンはゆったり芝刈りと剪定に従事してもらう。
防犯係はガチョウの一軍。
羊や山羊もキリンの手伝い。蹴られないように自己責任で気を付けてもらおう。
石の建物は中が寒い。
暖をとるのに暖炉が必要。
キコリは人の手を借りよう。薪で部屋を暖めて、調理用の鍋も吊るしてみる。
暖炉の横にはナマケモノ。


キリンはキックがはんぱじゃないそうだ。ライオンすらも絶命させる。
私が蹴られて死んだなら、趣味を極めたとでも思ってね。
遺言として言っておこう。キリンは死罪にしないこと。
古いお城に住めたなら。


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# by mkbookies | 2016-08-15 17:26 | | Comments(0)

残り少ないとはいえ、まだ次の春があると信じて 「誰にも書ける一冊の本」荻原浩著


日本語の本が思うように手に入らない中、読みたかった作家のひとり。店で見つけて手に取ってみる。「誰にも書ける一冊の本」
第一印象、なんて紙が厚いんだい。もっとコストを抑えてくれれば、価格も送料も安く済むだろうに。
思いつつも開いてみた。
あ、倒れた父の闘病記?
以前、母が倒れて入院していた時に、病院にある図書館で青木玉の「小石川の家」を読んだことがあった。
祖父、幸田露伴、母、幸田文の思い出。
幸田文の書いた話を、違う視点で語ったものなどあり、猫の話なんて可愛いなぁ、思って読んでいたらラストは幸田文さんのラストだった。
母の入院中にゲンの悪い、あわてて読み進めて(途中で読み終えると後を引いて余計にひっかかる)、翌日に返した覚えがある。
葬儀の手配が記されている本は、介護のさなかでは読みたくない。

が、この本はドツボのストライクだった。

父危篤で帰ってくる長男。元小説家の自営業長男は、母から原稿用紙の束を渡された。
「感想を話してやってよ、お父さんに」
近すぎる身内の書いたものはむずがゆい。
3年ほど書き続けた束に、息子としての思いや、つっこみをいれながら読み進む。
「長くて短い物語」

「自慢はほどほどにしないと、嫌われるよ。読者に」
父へ語り掛ける主人公はあくまでも大人。
「ところで、クマの話はどこへいってしまったのだろう」
主人公の生活と父の今までが交差していく中、話はアルバムのはがされた写真に向かっていった。

とっかかりは私的な事情で躊躇していたくせに、話にどんどんひきこまれ、あっという間に終焉を迎える。
うまい構成。
映像的なきれいなラストが、倉本聡のドラマ、「北の国から」を見る思いだった。

ちょっとじん、ときた。

星5つ。

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「誰にも書ける一冊の本」荻原浩著


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# by mkbookies | 2016-08-14 09:04 | | Comments(0)

人質の朗読会 小川洋子

しまった。本を延滞してしまった。あっちの図書館は期限が4週間で、うっかりそのリズムをカウントして、気が付いたら二週間を大きく過ぎていた。そんなどうしようもない言い訳を心の中で唱える。もちろんカウンターでは言わない。

言わないのが、図書館の静かな要因になっているのだろう。
あっちは誰もがしゃべるために本を借りる。(ちょっと言い過ぎ)
司書さんにもレジの方々にもバスの運転手さんも、みんなそれぞれ顔があった。
こっちはみんな仕事のために席に着く。
ちょっと寂しい。

というわけで、延滞して読んだ小川洋子の「人質の朗読会」
どうしてこういう設定で書くのだろう。
どうしてみんな同じしゃべり方をするのだろう。
どうして誰もが、

ひっかかりつつもするすると読み進む。
作者の言いたかったのは些末な状況ではないのだろう。
「博士の愛した数式」の著者が描く夢物語。
夢の中に現実が光る。
うんちくを超えたところでこの著者は呼吸をしている。
こだわらない門には福来る。
ちょっと不思議な物語たち。

「杖」も「ビスケット」も「談話室」も、「ヤマネ」も「スープ」も「槍投げ」も(もっと外に出ろ未亡人、あなたの未来はあなたのためにある、と言いたい)、「花束」も「アリ」も面白かったが、個人的に惹かれたのは「死んだおばあさん」の一節。

— 潔癖症でわがままで浪費家。人の悪口が何より大好き。どんな場面であれ自分が中心にいなければ我慢できず、常に自分の喋りたいことだけを喋る。怒り出すと手が付けられず、容赦なく相手を責めつけ、徹底的に打ちのめす。(中央公論新社 P.186)

いるよね。こういう人。あなた何か過去にあったのですか、と言いたくなるほど激しい人。
厄介だけど先行きの気になる。
私にとって「よく似た」あの人、いったい今はどうしているだろう。

読みながら思考が趣旨から弾けだし、明後日のほうに飛んでいく本。
こういう本に私は逢いたい。


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人質の朗読会 小川洋子




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# by mkbookies | 2016-08-13 09:38 | | Comments(0)

マジかよ、でもマジなんだろう: 中国てなもんや留学記 谷崎光著

ほんまにマジに捨てたろか思た。

本が悪いのではない。文章は好きだ。バイタリティがあふれ、現実味があり気持ちがとってもストレート。(おそらく)
のびやかで素直、実直なご気性に見える。
が、本の中には中国が見える。
著者の目を通じた中国。ひとりの一論。でも、これも人間の姿なのだろう。


— 典型的なABC(American Born China=アメリカ生まれの中国人)。祖父母か親が移民している彼らは、親の尋常でない苦労を見ているから努力家でもあるし、東西文化のハーフというよりは、二倍のダブルの人々で、行動的でカラッとしている。東洋人とも西洋人とも自然に仕事ができ、かつたいへん有能。中国のわけのわからん世界も中から知っている稀有な存在である。(文春文庫 P.31)

ふむふむ。


— 北京大学で一番良かったのは、学生である。
 アホなヤツもいるが基本的にはやはり現代中国の最良の層ともいえ、時間も守る。礼儀もある。意欲もユーモアもある、つまらない授業も学位のためと割り切って、先生を立てている。そうして黙って留学に行く。突き抜けるような頭の良さにはよく感服した、ゆるゆる管理のプラス面か、他人の面倒を見る余裕もある。(文春文庫 P.151)

成程。

— 中国貿易公司の人は国際ルールを無視しまくっていた。世界を相手にチャイナルールでゴーゴーで、クレーム、納期、保険、全部知らん顔。(文春文庫 P.153)
今と変わってないじゃん。貿易の国際法も大学で教えていないらしい。

—この人たちは子供のころから騙され続けているんだ。(中略) メディアに流れる反吐が出そうなほど美しい言葉と、現実との極端な乖離(かいり)の中で育ってきているのである。
 巨大な嘘の中で暮らすのに嫌気がさした人は国を出るしかない。 
(文春文庫 P.177)

おっと。

— なぜこんなに簡単に、息をするように嘘をつく、人を騙す。良心はないのか― (文春文庫 P.175)

マジかよ。

— 中国はちょっと前まで、食う物もなかったんだぞ、(中略)  あんたも中国人で親が病気になったらわかるわ。中国の大学生一人の後ろには何人の養わなくちゃいけない人がいるかあなた知ってる? それぐらいは「礼儀」で汚職とは言わない (文春文庫 P.179)

マジなのでしょう。

— 脳みそに焼き付けられているのは、やはり子供の頃から叩き込まれた中国人を殺害する日本人軍人の姿。 (中略)
 (戦後)賠償は1972年に周恩来がサインして放棄したんだよ」と反論したら鳩が豆鉄砲を食らったような顔になった。(文春文庫 P.245)


今からたった10年前の中国の話。

― 内心反政府と言いながら、政府に怒れと言われたら怒り、政府に黙れと言われたら黙る。本人たちも気づいていない条件反射(文春文庫 P.317)
この学生たちが今社会に出ている。

相手の異論をスルーして、黙って過ぎ去るのを待っていたら、彼らは何も知らずに生きていく。

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谷崎光著「中国てなもんや留学記」 2007年出版


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谷崎光: オフィシャルブログ http://blog.goo.ne.jp/tanizakihikari 

新卒で入った商社で中国を学んだ谷崎光氏、「中国てなもんや商会」アポなしコネなしで文藝春秋から出版。退社後中国留学を経て在北京15年目。




おまけ。私の昔のブログ。体裁がごっつい古いです。
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# by mkbookies | 2016-08-12 07:49 | | Comments(0)

赤ん坊は川を流れる

デンマークでドラマにもなっているミステリ・シリーズ第一巻。
40代バツイチ、コブ付き。母親としても新聞記者としても、公私ともに悩みがつかない。ティーンの娘は彼ができ、そろそろ巣立ちが見えてきた。転職したばかりで職場の位置もまだ不安定。借りた家は不具合ばかり。そんな主人公が同世代の友人ふたりと誕生日を祝う。気の知れた友人がくれたプレゼントはバイブレータ。騒いでいる中川から何か流れてきた。

友人たちもそれぞれに多感で、一人は出産を控えている。もう一人は助産婦さん。勤め先の産院で、新生児が呪いの言葉を記された。

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主人公の含蓄ある言動や観察眼が気になる。友人や同僚、出会う人たちの心の動きに現実味満載。ミステリ、サスペンスというよりソープかコージー? まぁ分類などはどうでもいい。話を女心を掴みながら北欧ラブライフを描いていく。ドロドログロでもないようなので、結構気軽に読んでいた。ラストまでは。

実は二冊目から読んでいたので、主人公の謎には乗せられなかったが、それでも2冊目は大切なところをバラしてはいなかった。最後のまとまりはすべてその過去に基づいていた。

登場人物たちの気になる大人のシリーズ。
ドラマになるのがよくわかる。
ちょっと続きを読んでみよう。




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「赤ん坊は川を流れる」 エルスベツ・イーホルム著




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# by mkbookies | 2016-08-09 23:14 | | Comments(0)